投資の現実として、ローリスク・ハイリターンの投資はありえないということ。
誰かから「この投資はリスクが全くなくて、毎年10%のリターンが確実にもらえますよ」とか美味しい話をされたら絶対に耳を貸さない事。
確実に詐欺です。近寄らないほうがいいです。
仮に親友だとしても今すぐに縁を切りましょう。
その美味しい話を持ってきた相手は裕福になっているのか?
本当にリスクがゼロでリターンが10%の投資方法があるのであれば、それを他人に教えることでその人に何のメリットがあるのでしょうか?
何も無いんですよね。
むしろ、多くの人がそのやり方(そもそもそのようなやり方はないのですが)を真似するようになれば、その投資手法はすぐに通用しなくなる可能性が高いわけです。
そもそも、赤の他人からそんな美味しい話が来るわけがありません。
もし自分だけがそんな特別な投資手法を知っていた場合に、それを無料で赤の他人に教えるバカがどこにいるの?っていう話です。
新築投資用マンションの勧誘電話=詐欺
あと、よくあるのが投資用マンションの購入のお誘い電話ですね。
これは医者であれば誰でも経験していると思いますが、勤務中とか手術中とか関係なく院内のPHSにかかってくるから非常に迷惑なやつです。
投資用マンションは多くは区分所有で、マンションの一室を買い上げるというもの。
「毎月確実に賃料収入があって、節税にもなりますよ」というおなじみのパターン。
これは絶対に損をするようにできているので、絶対に買ってはならない。
少し考えれば誰でも分かると思うんだけど、実際に買ってしまっているDrもいるらしいので一応確認です。
本当に価値のある物件は死ぬ気で勧誘しなくても勝手に売れていきます
新築の投資用マンションは彼らがそれだけ熱心に勧誘をしないと買ってもらえないというわけ。
つまり、それだけ消費者にとっては旨味が少ない商品だと言うことです。
本当に価値のある物件は宣伝しなくても勝手に売れていきますからね。
彼らの人件費や広告費用も新築物件の価格に上乗せされているので、その分購入者側が損をするようになっています。
そもそも、不動産を新築で購入する場合には2〜3割の新築プライスが上乗せされていると考えたほうがいいです。
新築物件を買って、極端な話その翌日に売ろうと思っても、その時点で2割程度は値下がりしているということです。
これだけでも買うのがバカバカしくなってくると思います。
節税は給与所得との損益通算である程度可能だが、そもそも高値つかみしたら終わり
そして、節税になるというのは、給与所得と不動産所得は損益通算できるので、それで課税所得金額を減らすという手法のことですね。
不動産では家賃収入が入りますが、建物費用を減価償却したり、不動産業にかかった費用を経費として差し引くことができますので、トータルの収支としてはマイナスになることがあります。
これを医者の高い課税所得金額から差し引くことで、所得税や住民税の節税になるという理屈です。
この理論自体は間違っていないのだが、いかんせん不動産業は割高なものを買った時点で負けなので、投資用新築マンションは買った時点で人生終わり。
これだけ覚えておけばOKだと思います。
賃料に関しても、新築の場合数年たつと下げざるを得なくなったり、区分所有の場合入居者がつかなくなれば賃料収入自体がゼロになる可能性もある。
しかも、10年後に誰かに売ろうと思っても、その物件自体の資産価値が落ちているから、多額のキャピタルロスが発生する可能性が高いです。
というわけで、投資用マンション、特に区分所有の新築物件はハイリスクです。
まず儲からないから気をつけましょう。
美味しい話は自分で見つけ出さないと。人に頼っちゃだめだということですね。
こんな記事も書いています。
結婚相手を間違えると取り返しがつきませんので、注意しましょう。夫婦愛だけあれば大丈夫、という人は夢が破壊されますので読まないほうがいいかもしれません。
よく検討すれば取らずにすむリスクまで背負ってしまう人は投資に向いていないと思います。