おはようございます。
私は、VTやVTIなどの海外ETFをメインに投資をしています。
特に、VTへの投資は数年前から継続しているのでだいぶ積み上がってきましたが、VTの分配利回りは2.1%程度ですので分配金目的としては少々厳しいですね。
海外と国内のそれぞれで課税されますので、税引き後では1.5%程度まで利回りが下がるからです。
それでも、海外ETFの圧倒的な安定性と成長性は大きな魅力だと思っています。
高配当株ETF(VYM、HDV)でも実質利回りは2.5%が限界です
海外ETFだけで高配当狙いは厳しい
結論から言うと、海外ETFだけで高配当狙いというのはほぼ不可能です。
私が主に購入しているVTやVTIには小型株や無配のグロース株も含まれますので、分配金利回りが下がるから当然ですね。
しかし、高配当株ETFであるVYMやHDVを組み合わせてもETF単独では厳しいです。
VYMの利回りは3.0%程度ですし、HDVでも3.5%程度ですからね。
この3.0%〜3.5%をそのまま頂戴できればよいのですが、こちらも二重課税の影響で2.1〜2.7%程度まで下がります。
要するに、ETFで高配当を狙っても実質2.5%くらいが限界です。
高配当をメイン戦略とするならば、高配当の個別株への投資が必須と言えます。
ETFの魅力は少々のインカムに加えて長期保有でキャピタルゲインが狙える
VTIやVTの魅力は長期で保有すればキャピタルゲインが狙えることです。
例えば、VTを70ドルで購入して、その時の分配利回りは2%だったとしても、その後VTが105ドルまで上がれば、購入時からみた分配利回りは3%近くになります。
このように、購入時価格から見た分配利回りという視点で考えれば、遠い将来にはVTやVTIはお買い得だったということになりそうです。
一方で、短期ではキャピタルはインカムより計算が立てにくいという面もありますので、キャピタルゲインを期待するならば長期投資を前提に計画する必要があります。
よって、リタイア間近という人ならば、成長性は二の次にしてインカム重視でVYMやHDVの方をメインで保有することも妥当性があるでしょう。
若くて近いうちにリタイアするつもりがないならば、シンプルに小型株やグロース株も含めた市場全体を買っておくべきだと思います。
確かに、VYMやHDVの分配金は魅力的ではありますが、米国と日本の二重課税など税制面で不利な点もありますので投資効率が落ちるからです。
3000万円規模になればETFの分配金も「インカム」と呼べるレベルになる
ETFで高配当を狙っても実質2.5%くらいが限界です。
高配当の個別株を組み合わせれば3〜4%は狙えるかもしれません。
いずれにせよ、分配金狙いの投資ならばある程度のキャッシュを積み上げないと効果が実感しづらいですね。
一つの目安として、最低でも3000万円、欲を言えば5000万円くらいの規模になれば、分配金自体も「インカム」と呼べるだけの金額になってくるかと思います。
スケールが小さいうちは、分配金が出ても数十ドル程度で、その分配金で再投資しようとしても1株も購入できないという事態が起こります。
早い時期に投資スケールが大きくなればなるほど、分配金再投資の効率も上がりますので、より資産形成を加速させやすいというメリットがあります。
本業で安定したインカムがある若い人はシンプルに市場全体を買い付けよう
当ブログの読者には若手医師の方も多いと思います。
幸い、医師免許を保有していれば、自分の健康状態にさえ注意していれば今後しばらくは安定的なインカムが期待できます。
安定的なインカムが期待できる若手医師の方ならば、投資では無理にインカムを追求せずともシンプルに市場平均を買い付けるという戦略でOKだと思います。
若手のうちは本業のスキルアップに集中し、投資は何も考えずにVT、VTI、VWOなどのバンガードETFを買い付けるだけで合格点ではないでしょうか。
細かい資産配分は、自分の信じるシナリオに応じてでよいと思います。
・今後も米国の成長性に期待するならばVTIをメインに
・今後どの国が成長するか読めないのでとりあえず全部持ちならばVTをメインに
・新興国の成長性に期待したいと思うならばVWOを多めに
さすがにVWO onlyという戦略はないかと思いますが、比較的自由に検討しても問題なさそうです。
まとめ
ETFだけで「高配当」はなかなか厳しいです。
インカムは計算がしやすいですが、米国ETFの場合二重課税によって分配金の実質利回りが大きく低下しますので、投資効率は落ちますね。
【ウェルスナビ】
ロボットアドバイザーの中では、VTI、VEA、VWOなどの流動性に優れたメジャーETFを投資対象としているウェルスナビがおすすめです。
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株式100%のポートフォリオ自体はありですが、自分の決めた割合のキャッシュポジションを維持するようにしたいです。
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日欧市場は高齢化・人口減少社会を迎えつつあり、人口動態からは大きな成長は望みにくい印象ですが、果たしてどうなるでしょうか。