おはようございます。
久々に自由な時間ができたので、書店巡りをしてきました。
2018年1月からつみたてNISAが始まったことを受け、投資本のコーナーにつみたてNISAに関する本が数多く陳列されていました。
少々気になったのは、その中に「確実に儲かる」と誤解されかねないタイトルの本が見受けられたことです。
つみたてNISAで「必ずトクする」は嘘。投資の世界に「絶対に儲かる」はない
確かに、つみたてNISAは数多くある投資手法の中では比較的安全な部類には入ると思います。
しかし、「必ずトクする」ことはありませんね。
株価が値上がりすれば値上がり益が非課税になりますから「必ずトク」しますが、値下がりすれば逆に、他の口座と損益通算不可というデメリットが上回ります。
「お金は勝手に増えていく」のは理想ですが、計算通りにいかないことも
「お金が勝手に増えていく」のが理想ではありますが、その間に一度か二度の暴落は必ずあるでしょう。
複利の計算式通りに毎年◯%ずつ確実に増えていくわけではありませんから、少々誤解されかねない表現ですね。
キャッチーなタイトルの本の方が売れ行きがよいというか、キャッチーなタイトルにしないと売れないんでしょうねぇ。
正直、つみたてNISAなど非常にシンプルな制度ですから、どの本も書けることは大差ありませんから。
「投資なんか、おやめなさい」と断定するよりは良いですね
まぁでも、萩原先生のこの本よりはマシですね。
「投資なんか、おやめなさい」はさすがに激論すぎるでしょ。
投資は100%全員がやる必要はないと思いますが、「おやめなさい」と結論付けられるのはさすがですね。
また、安く買って高く売ればよいのだからドルコスト平均法は悪手であるというのはすごい理論です。
多くの投資家にとってそれが難しいから、ドルコスト平均法で平均点を取りに行っているわけですよね。
せっかく知識がおありになるのですから、投資を100%否定するのではなく、ダメ商品の見抜き方などポジティブな側面に光を当てた本を書かれた方がよいかと・・・
ただし、「世の中に投資に向かない人もいる」のは真実だと思います。
変に投資に手を出さない方が平穏な生活が送られていた可能性が高い人は世の中に絶対にいますよね。
投資の世界に100%は無いことを再確認する
投資の世界に100%は無いということは再認識しておきたいですね。
つみたてNISAのポイントは、
1) 投資可能商品の大半がノーロード・低コストのインデックスファンド。後は一部のアクティブファンドのみが認可
2) 値上がり益や配当が非課税となる(通常は20.315%の税率)
3) 「時間」を味方につけて20年以上かけた長期投資
4) 強制ドルコスト平均法による積立運用
ですね。
つまり、
・投資対象が投資信託で個別株は選択できないので、個別株リスクが無い
・投資可能期間が長いため、一度や二度の暴落ならば乗り越えられる可能性が高い
・強制ドルコスト平均法なので平均点近くは狙える
・低コストの商品が多いためコスト負けはしにくい
と言えます。
それでも、100%勝てるということはありえません。
暴落時に脱落していく人の大半は、メリットばかりに目が行って先走って投資を始めた人ですから注意しましょう。
一冊だけ読むならば竹川先生の本をおすすめします
ざっと立ち読みした限りでは、下記の竹川先生の本を読んでおけばよい気がします。
税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門
- 作者: 竹川美奈子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「税金がタダになる、おトクな」ならば表現としてもOKでしょうw
どの本も書いてあることはたいして変わりませんので、一冊読めば十分かなと思います。
各商品の手数料などは刻一刻と変わりますので、ネットで最新情報をその都度チェックした方がよいですね。
まとめ
私のブログも過激でキャッチーなタイトルにすればもっと人が集まるのかなぁと思いましたw
こんな記事も書いています。
つみたてNISAのおすすめ商品に関しては、当ブログの過去記事も参考にしていただけましたら幸いです。また、手数料などの状況が変わりましたら最新情報をアップしたいと思います。
つみたてNISA本を読むよりも、インデックス投資全般に関する本を読んだ方が有益かもしれませんね。
最近読んだ本の中では、『新しい時代のお金の教科書』も面白かったです。著者の言うとおり、お金自体の価値は下がっていき、他人からの承認やつながりなど社会的な欲求が増していくのでしょうか。