おはようございます。
今のような長期的な順張り相場で投資をする場合には、シンプルに「長期的に値上がりしていく可能性が高い資産を仕入れる」ことに徹するしかない気がします。
短期的に値下がりすることがあっても10年後には上がっているだろう、と自分なりに確信が得られる商品に投資をすべきです。
シンプルに「長期的に値上がりしていく可能性が高い資産を仕入れる」ことに徹する
日本中を見回しても、長期で資産価値が上がる投資対象があまり見当たらない
日本の現状を考えますと、長期的に値上がりしていく可能性が高い資産がほぼ思いつきません。
バブル崩壊前までは、土地こそが永遠に右肩上がりに上昇し続ける資産だとほぼ全員が信じていました。
だからこそ、マイホームを購入することが鉄板の資産形成術だったわけです。
バブル崩壊後の日本の現状を見れば、それが幻想だったことは明らかです。
これからの日本では、全体では地価は年2%ペースで減価していくと予測されていますので、都心の一部を除いては土地で資産形成というのは難しいですね。
預貯金のみでOKなのは高齢世代のみ
バブル期は日本の普通預金金利は2%、定期預金の金利は物によっては6%ありました。
これだけ金利がつけば、預貯金のまま無リスクで資産を増やすことも十分可能だったでしょう。
しかし、皆さんご存知の通り今のメガバンクの金利は0.001%しかありません。
これは、銀行口座にお金を入れておいても資産額が増えないだけでなく、安倍政権が目標としているインフレ率2%が仮に実現されたとしたら、実質的には資産価値が年々減っていくことを意味します。
バブル崩壊後の日本が異常なまでのデフレ社会であっただけで、世界的に見ればほとんどの国がインフレ傾向です(そのペースには差がありますが)。
今の高齢者世代は預貯金のまま持っていてもたいした被害はないでしょうが、今の若年世代が預貯金だけで運用していたら数十年後には取り返しのつかないことになる可能性があります。
資産を手に入れた「つもり」だけのマイホーム購入はやめよう
大きな資産を手に入れた「つもり」になりがちなマイホーム購入は、迂闊に手をだすのは危険です。
特に、頭金を出してマイホーム購入した直後は、ポートフォリオの大半が不動産に偏りがちになるため、非常に不安定な経済状況になります。
また、長期的に見て数千万円単位で値下がりしていく可能性が高いものを購入するために、30年に渡る借金を背負うのはハイリスクです。
もちろん、家族のために良質な住環境・教育環境を与えるという意味においてはマイホーム購入は価値があると思いますが、純粋に資産形成という意味合いでは不利な点が大きいということです。
マイホーム購入にあたっては、自分が大切にする価値観を明らかにしておく必要があるでしょう。
自分が信じられる道をとことん歩んでいきたい
私が今現在信じている道は、
「賃貸住まいを継続しつつ、余剰資金をできるだけ多く、長期的に値上がりすると信じられるドル建て資産を購入することに回す」
です。
一番多く保有しているのはバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)ですが、最近の米国株ブームに乗っかって、
・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VTI)
・バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
もお試し程度に150万円程度保有しています。
昔はアセットアロケーションをいろいろ考えていたのですが、このあたりまで来るとほとんど頂上決戦に近い所での勝負ですので、正直どれを買っても間違いはないのでは?と思うようになりました。
何を購入するかよりもいくら投資に回せるかを考えるようにしたい
昔は、投資というと「何を購入するのが最適か?」「今購入してしまってよいのか?」などいろいろ悩み、結局何も買えないということが度々ありました。
今のような長期の順張り相場では、簡便なインデックス投資に徹し、そのスケールを大きくすることに集中した方が、時間対効果が高いことに気が付きました。
平常時において、個別株についていろいろ研究してもインデックスに勝つことは容易ではありません。
個別株の旨味は、暴落時に捨て値になっている銘柄に対する逆張り投資です。
今のような順張り相場では、医者としての仕事に集中し、投資に回せるお金を増やすことだけを考えていきたいと思います。
こんな記事も書いています。
今のような好調な相場では、コツコツ投資を継続しつつ、暴落に備えてキャッシュポジションをしっかり確保しておくことが重要と考えます。
投資の世界は%で動きますので、投入資金額が大きければ大きいほど、より大きなメリットを享受することができます。金持ちが一生金持ちであることにはそれなりの理由があるということですね。