おはようございます。
当ブログの読者のDrの方から、下記のご質問を頂戴しましたので回答させていただきます。
ちゅりお先生 いつも楽しくブログ拝見しています。去年結婚をし、資産形成の必要性を感じ、色々調べて先生のブログにたどり着きました。 私も医者をやっていて、大学病院で膠原病科の後期研修として安月給で働いています。医者4年目、30歳、既婚、今年の春に子供が生まれる予定です。専門医をとれば市中病院へ転職、いずれは実家のクリニックを引きつぐつもりです。 先生のブログを参考にさせていただき、積立NISA(SBI-EXE-iつみたてグローバル株式ファンド)、ふるさと納税、iDeCoはやっています。仮想通貨も少額かっています。 家にお金を入れなければならず、自分が自由に使えるお金はバイトを頑張って25万程度です。。今までの無駄遣いを激しく後悔しているのですが、、、今は日本円をためることを優先に考えています。ポートフォリオ的には先生と同じで、現金と株式がしっくりくるので、今後はVTを中心にETFを購入しようと考えています。 先生はドルコスト平均法でドルを積み立てているようですが、貯蓄の少ない私も、同じように自分の許容範囲でドル積み立てを始めた方がよいでしょうか。ある程度円がたまってから、と考えると機会損失になりそうで、それはそれで不安です。 もう一点、話は変わりますが先生は、野建て太陽光発電についてはどうお考えでしょうか。自分の調べた範囲では、先行投資は必要ですが、利回りもよさそうで、少し興味はあります。借金や、保険はあると思いますが大震災や経年劣化などが不安でなかなか踏み出せませんが。。。 まとまりのない文章で大変恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。 よろしくお願いいたます。
毎月の余剰資金25万円での投資方法について
大学病院勤めで医師4年目ですと給料は厳しいですね
医者の世界は不思議なもので、大企業・有名企業に当たる大学病院が一番薄給です。
拘束時間が長いわりに給料が安く、資産形成だけを考えれば最も不利な職場と言えます。
もちろん、経験年数の浅い医師の場合は豊富な症例を経験し、医師としてのスキルを上げることが第一ですので、そういった意味では大学病院での医師生活はアリなのかもしれません。
しかし、大学病院生活で真に報われるのは教授や准教授などアカデミア競争に勝ち抜いたごく一部の人だけです。
その他の大多数の医師は安価な労働力として使われる可能性が高いため、アカデミアでトップを目指す強い意思をお持ちでない限りはおすすめできないですね。
また、これからの時代は昔ほど教授や准教授というポストに価値が無くなっていく可能性もあります。
資産形成だけを考えれば、市中病院勤務で平日に研究日(研修日)を1日もらってその日にバイトするのが、一番気楽で手っ取り早いと思います。
余剰資金25万円をどのように振り分けるか?
上記のように大学病院は薄給ですので、一人暮らしならば問題ありませんが、妻子を養っていくことを考えるとバイトをせざるを得ません。
しかし、医師のバイトの時給単価は他の職種とくらべて非常に高いため、余剰資金が月25万円用意できるというのは非常に恵まれています。
さて、余剰資金が25万ならば、つみたてNISAとiDeCoでまずは5万円を利用します。
大学病院での勤務が多忙になり、また子供が生まれますと、思うようにバイトができない時期も出てくるかと思いますが、この5万円だけは何があっても死守です。
残りの20万円は、特定口座で投資信託か海外ETFを購入するということになりますが、将来的に投資スケールを上げていけそうならば海外ETFを直接買い付けます。
残りの20万円のうちいくらくらいを投資に回すかは現時点での貯金額によります。
今後出産を控えていらっしゃるということですので、キャッシュは少し多めに確保しておいた方が安心です。
私はだいぶチキンなので、最低でも1000万円くらいはキャッシュを残しておかないと、真の暴落時に気が動転してしまいます。
そこまでではないにせよ、500万円は確保しておいた方がよいのではないでしょうか。
ドル積立は現時点から始めておくのはアリだと思います
SBI証券のドル積立は為替コスト的にも他社より有利(4銭)ですので、今からコツコツ継続していくのはアリでしょう。
貯金があまりないのであれば、20万円のうち10万円ずつドル転して残りの10万円はコツコツ貯金してはいかがでしょうか。
また、ETFを購入する場合は、手数料を考えますと最低でも1000ドル以上の単位で買い付けたいものです。
毎月10万円ずつのドル転ですと、2ヶ月に1度くらいのペースでETFを買い付けるのがよさそうです。
もちろん、一回の買付が100万円レベルになれば手数料的にはさらに有利になりますが、そうすると年に1回しか投資できなくなりますので、タイミングによっては大怪我をする可能性があります。
余剰資金が少ないならば「選択と集中」を
余剰資金が少ない時に重要なことは「選択と集中」だと思います。
私ならば、仮想通貨はいったん切ります。
仮想通貨の魅力はボラティリティの大きさで、短期間に10倍に伸びる可能性もありますが、その逆も然りです。
余剰資金が少ない状態で仮想通貨に手を出すと、暴落時に冷静さを保てなくなるためあまりおすすめできません。
仮想通貨の将来性に期待しているのであれば、銘柄を絞って少額だけ投資というのはありかもしれませんが。。
野立て太陽光発電は現物不動産を所有しているため参入しません
野立て太陽光発電に関しては私自身に経験がないので、詳しい解説は難しいです。
一つだけ言えることは、野立て太陽光発電は参入するならば早い方が有利だと思います。
今以上に参入時期が遅くなるとどんどん不利になっていく可能性が高いです。
検討されているならばすでにギリギリのタイミングということは知っておいた方がよいでしょう。
太陽光発電の売電価格は年々下がっており、開始当初は40円でしたが今は20円前後です。
あと、太陽光発電は出口をどうするか十分に検討された方がよいと思います。
元々利用価値の少ない土地に発電施設を立てますので、20年後にどうするかですね。
私自身は、規模は小さいですが現物不動産を所有している兼ね合いもあり、これ以上現物のウェイトを上げる予定は今のところありませんから見送りです。
こんな記事も書いています。
若手Drで仕事が多忙のため投資に割く時間がとれない場合は、ウェルスナビも有力候補かもしれません。余剰資金の一部をウェルスナビの口座に振り込むだけで後は自動処理してくれるわけですから。
長いこと相場に身をおいても為替を読むことは非常に難しいです。私は一定の為替レートの範囲内であればあまり気にせず、住信SBIネット銀行の外貨積立でドルを蓄積する方法を選択しています。