神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

書評『毎月10分のチェックで1000万円増やす!庶民のためのズボラ投資』

おはようございます。

本日は久しぶりに書評です。

インデックス投資家の中では非常にご高名な、サラリーマン投資家吊ら男さんの書籍『毎月10分のチェックで1000万円増やす!庶民のためのズボラ投資』を拝読させていただきました。

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少額からの毎月積立・世界分散・インデックス投資を勧めた書籍

毎月10分のチェックで1000万増やす!  庶民のためのズボラ投資

毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資

 

 

貯金代わりに、少額から誰でも気軽に始められるインデックス投資を推奨した本になります。

その要点は下記です。

 

1) ドルコスト平均法による毎月積立(継続しやすい仕組み)

2) 世界全体に可能な限り分散(卵は一つのカゴに盛るな)

3) インデックス投資(アクティブ投資の大半はインデックスに勝てない)

4) 手数料は徹底的に削減

 

上記の手法は、タネ銭が少ない人でも今すぐに開始できる投資手法としてはベストに近い選択肢だと思います。

一方、あくまで市場平均をコツコツと買い続ける投資法ですので、大勝ちすることはまず不可能ですが。。

 

2007年から開始し、10年間で1200万円の利益を得ている

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吊ら男さんですが、2007年からズボラ投資を開始して、10年間で1200万円の利益を得ているということです。素晴らしい実績ですね。

 

利益率が60%とのことですので、逆に言えば、10年間で2000万円を自力で積み立てたとも言えます。

1年あたりで200万円ですので、月平均で16〜17万円ペースで積み立てを継続しているということです。

 

これが、月3万円の積立だったらここまで大成功はしていなかったはずです。

やはり、投資の世界は%で動きますので、スケールを大きくすることも重要ですね。

 

参入時期が最高だったという事実は忘れてはいけない

上記のように、素晴らしい実績を残されているのは、結果的にベストな時期に参入できたからという一面を忘れてはなりません。

おそらく、吊ら男さんが積み立てた資産のうち、2007〜2011年頃に積み立てた資産が、かなりの利益率を叩き出していることでしょう。

 

リーマン・ショック後の日経平均は一時期7,000円あたりまで落ち込み、今は20,000円を超えるレベルまで回復していますから、その当時に日本株のインデックスファンドを購入していればウハウハなはずです。

しかし、当時の世相で、日本株のインデックスファンドを購入しようと考えた人は非常に少なかったはずです。

吊ら男さんの胆力・勇気がこれだけのリターンを生んだとも言えます。

 

2017年現在に同じ手法を開始して、10年後に同じリターンを残せるかは不明ですので、過度な期待は禁物です。

 

リーマンショックを参考にリスクを想定するのは重要

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株式に関しては大暴落が来たら最大で60%程度は値が下がることを想定しています。

これはリーマンショックを参考にした数字ですね。

 

私も、最大であれば60%程度の値下がりを想定して投資をしています。

100年に1回と言われたリーマンショック以上の大暴落が来るとはさすがに考えたくもありません。。

 

とにかく、大暴落が来た時にパニック売りをしない程度の余裕資金で投資をすることが重要ですね。

 

保険に関してはほぼ同意。自由診療保険はどうするか?

一般の医療保険に関しては、そもそも国の公的保険で守られているため、民間の医療保険に加入する必要性は低いです。

民間の医療保険の多くは、「入院したら毎日5,000円支払い、手術があったら10万円」といった内容のものが多いですが、その程度の額は保険でなく貯金で対応しましょう。

 

一方、癌の治療では、近年オプジーボなどの高額な薬剤が出現してきており、今現在保険適応のある癌種以外への投与を希望される患者さんがいらっしゃいますが、それらは自由診療になります。

オプジーボを自由診療で受けるとなれば、相当な自己負担が発生しますので、自由診療に対応する保険が少しずつ出現しています。

 

こういった保険であれば、「起こる確率は非常に低いものの、万が一発生した時に自分のお金では対応しきれない事態」に備えるものですので、加入を検討してもよいかもしれません。

 

まとめ

インデックスファンドの毎月積立という手法自体は、特に目新しいものではありませんが、実際に10年間でかなりの実績を残している先輩投資家の実体験から学ぶことは大きいです。

文章も初心者でも読みやすく書かれているため、この手法に興味がある方は一読をおすすめします。

 

 

こんな記事も書いています。

吊ら男さんとほぼ同じ手法を解説しているのがカン・チュンド氏の下記の本です。今では当たり前の投資法として認識されていますが、2009年当時に書いていらっしゃるのが素晴らしいと思います。

www.churio807.com

 

株の本を一冊だけおすすめしろ、と言われたら、シーゲル氏の『株式投資の未来』をおすすめします。米国株投資家だけでなく、全投資家必読の書です。

www.churio807.com