おはようございます。
本日はこれから投資を始めようと考えている方のために、究極にシンプルな投資の初め方をご紹介します。
世の中には無数の投資本やブログがありますが、最終的には自分にとって最適な手法を取捨選択する必要があります。
本日ご紹介するのは、
・投資に手間暇をかけたくない方
・投資はあくまで手段であり、投資を趣味にするつもりはない方
・老後が心配だけれど、できるだけほったらかしで資産運用したい方
に向いている方法です。
ミニマリスト向け!究極にシンプルな投資を始めるまでの3ステップ
ステップ1:生活費6ヶ月分の生活防衛資金を貯める
まず初めにやるべきことは、生活費6ヶ月分の生活防衛資金を貯めることです。
生活防衛資金というのは万が一急な出費が必要になった場合の予備資金を指します。
もっと分かりやすく言えば、「一家の稼ぎ頭が急な病気やけがで働けなくなった場合、どれくらいお金があれば最低6ヶ月暮らしていけるか」を考えればよいです。
生活防衛資金は万が一の時の予備資金ですので、以下の3点を守りましょう。
1) 流動性を保つため、定期預金などではなくシンプルに普通預金口座に入れておく
2) ペイオフ制度の上限である1行1,000万円以内におさめる
3) 生活費や投資用資金を管理する銀行口座と分け、生活防衛資金専用の口座を作る
生活防衛資金6ヶ月分というのはあくまで1つの目安です。
「6ヶ月分では心配」という方は12ヶ月分でも24ヶ月分でもよいでしょう。
重要なのは、手つかずのお金がどのくらいの金額あれば万が一の時でも安心していられるかを自分なりによく考えることです。
ステップ2:現金と株式の比率を決定する
次にやるべきことは、生活防衛資金を除いた資産運用に回せるお金のうち、何割を現金、何割を株式で保有するかを検討することです。
投資本では「アセットアロケーションのうち無リスク資産とリスク資産の割合を検討する」などと難しく書かれており、具体的には、
・無リスク資産:普通預金、定期預金、個人向け国債
・リスク資産:外国債券、国内外株式、REIT、金などのコモディティ
と紹介されていることが多いです。
ここではもっともシンプルに運用するため、思い切って
・無リスク資産=現金(日本円)だけ
・リスク資産=株式だけ
とすることをオススメします。
無リスク資産に関しては、この低金利時代においては正直どこに置いておいても大差ありません。
定期預金や個人向け国債の方がわずかに金利が高いかもしれませんが、面倒であれば金利が高めな普通預金口座で十分でしょう。
リスク資産に関しては、年齢の若い方であれば今後20年〜30年と長く運用するはずですから、長期リターンにもっとも優れる株式一択でよいと思います。
その理由は以下の図をみれば一目瞭然ですね。
この図でもっとも重要な事実は、
・どうせ長く運用するならリスク資産はStocks(株式)が最強である
・Dollar(現金)を無駄に長く保有し続けてはいけない
という2点です。
これだけ理解すれば、老後に向けた資産形成で特別なことをする必要はなにもないことが分かります。
ステップ3:株式は全てeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)で運用する
最後に株式部分を何で保有するかですが、投資初心者の方であればシンプルにeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本がオススメです。
米国ETFのVTもオススメですが、米ドルへ両替をする手間、確定申告で外国税額控除をする手間などを考えますと国内の投資信託がよいでしょう。
国内の投資信託でVTの代わりが務まる商品といえばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)しかありません。
信託報酬が0.1144%と超低コストを実現しており、ファンド純資産総額も7500億円と毎年確実に伸び続けているため、繰上償還などのリスクも低いでしょう。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」で2019年〜2021年まで3年連続で1位になっているわけですから「もうこれでいいでしょ」ってなりますよね。
もちろん、5年などの短期でみればeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも優れたリターンのファンドはいくらでも見つかります。
しかし、20年〜30年と安心して保有し続けられるというフィルターにかけますと、意外なほど投資適格商品は数少ないことが分かるはずです。
まとめ
究極にシンプルな投資の始め方についてご紹介しました。
面白さはありませんが、ほとんどやることがないので万人におすすめできる投資法です。
【これからインデックス投資を始める方が読むべき本2選】
1. 投資の大原則
インデックス投資の大御所、バートン・マルキールとチャールズ・エリスの共著です。
文章も読みやすく文量も適切なため、インデックス投資を理解するための初めの1冊として強くオススメします。
2. ウォール街のランダム・ウォーカー
バートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』
文章に若干読みにくさはあるもののインデックス投資家ならば一度は読んでおきたい名著であることに間違いありません。
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