おはようございます。
お金自体に色や用途はついていませんが、自分なりに「このお金はいつ、何に使うのか」を明確にしておくことは非常に重要です。
というのも、何年先にどのような用途で必要なお金かによって、そのお金を貯める最適なやり方が変わってくるからです。
投資の目的を明確にすることは凄く大事で、
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) May 12, 2024
・住宅費用
・子どもの教育
・老後資金
など、一定の時期に確実に必要になるお金を貯めるのにリスクを取りすぎてはいけません。
5年以内に必要なお金は現金のほうが安全だし、老後資金のように20〜30年後ならインデックス投資に回したほうがよいですね。
3年後に確実に必要になる子供の教育費などを、株式投資などのリスク資産で運用するのはオススメできません。
逆に、30年後に必要になる自分の老後資金であれば、積立貯金だけではもったいないないです。
30年運用できるお金であれば、オルカンやS&P500などのインデックス投資を検討してもよいでしょう。
5年以内に使うお金は「預貯金」が安全。円安・インフレでは現金の長期保有は厳禁。20年寝かせるお金はオルカンやS&P500などインデックス投資へ。
ライフプランを描き、お金が必要な時期、用途、金額を明確にしよう
真面目に働いて毎月コツコツ貯金をしている方は世の中に多数いますが、お金を目的別に管理して貯めている方は非常に少ないです。
これは非常にもったいない話で、お金は必要な時期、用途、金額によって最適な貯め方が変わってくるからです。
円安・インフレで現金に凄まじい逆風が吹いている中、コツコツ貯金だけで人生の全てのお金を用意するのは非常に難しくなっています。
何をすべきか分からないという方は、ライフプラン表を作ってみるとよいでしょう。
人生の中でも特に大きな出費に備えることが重要で、主に
・住宅費
・教育費
・老後資金
・保険や車
などですね。
若い人だと、何歳で結婚するかも分からないし、子供を持つかも分からない、など分からないことだらけだと思います。
あくまでシミュレーションなので、気軽な気持ちで、「大体何歳の時にこんなふうになっていればいいな」くらいでよいので考えてみましょう(下図参照)。
やり方が分からない方は、ライフプラン表のサンプルやシミュレーションができるサイトもありますので、よろしければどうぞ。
5年以内など、短期〜中期で必要なお金は貯金でコツコツ貯めよう
ライフプラン表を作成し、いつ、どんな目的で、いくらお金が必要になるか明確にした後は、その出費にそなえるための手段を考えましょう。
特に重要になるのは、「そのお金を使う時期」です。
一つの目安として、
・5年以内に確実に必要なお金は投資ではなく、貯金で確実に貯める
・20年以上先まで寝かせておけるお金は、貯金ではなく投資へ回す
とよいでしょう。
過去のデータから、S&P500などの市場平均インデックスに投資した場合、どの時期に開始しても15年以上で元本割れのリスクがほぼ消失することが分かっています。
20年運用できれば投資リターンのばらつきも減り、より安心です。
一番難しいのは「5年〜10年」くらいの中途半端な期間です。
私は投資に積極的な方なので運用に回すと思いますが、慎重に行きたい方はコツコツ貯金もよいでしょう。
重要なことは、お金が必要な時期が近づいてきたら相場が良いうちに利益確定して現金化しておくことです。
お金が必要なタイミングの直前で暴落に巻き込まれ、結局お金が足りなかったでは笑い話にもならないからです。
20年〜30年後、遠い将来必要なお金はインデックス投資で運用しよう
老後資金など、そのお金が必要な時期が20年〜30年先の場合は、貯金で備えるのは効率が悪いです。
もちろん、オルカンなどの投資信託であっても投資である限り「絶対」はありません。
しかし、これまでの歴史を考えれば、インデックス投資で20年積み立てれば預貯金より有利な確率は高いです。
日本のように金利が低い状況では、人生で必要なお金の全てを貯金だけで賄うのは相当な高収入でないと厳しいです。
平均的な収入の場合、短期で必要なお金は貯金、長期で運用できるお金はインデックス投資と分けて考えた方が資産形成が効率よく進むでしょう。
まとめ
資産形成を効率よく進めるには、お金を貯める目的や使う時期を明確にすることが重要です。
短期〜中期で必要なお金は預貯金で貯め、長期で運用できるお金はインデックス投資へ回すのが基本となります。
【円安やインフレに負けないお金の知識を身につけるための本2選】
1. 世界一やさしい投資信託・ETFの教科書1年生
手前味噌で恐縮ですが、拙著は私がこれまでに読んだ100冊以上の投資本の中から、絶対に知っておくべきエッセンスだけを抽出した内容になっています。
タイトルに「1年生」とあるとおり、ベテラン投資家には物足りない内容かもしれませんが、初心者の方は絶対に読んで損はありません。
インデックス投資の名著は米国人向けに書かれているので、何か1冊は日本の投資制度や税制に基づいて書かれた本を読むのが重要です。
ブログと本をあわせて勉強することで相乗効果がありますよ。
2. つみたて投資の終わり方
カン・チュンド先生の『つみたて投資の終わり方』です。
投資信託の売却・出口戦略について、ここまで丁寧かつ詳細に書かれた本は他にありません。
資産形成期の人も一度読んでおいて損はないです。
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