おはようございます。
自分の両親が株式投資に興味を持ったとして、何を購入すべきか質問されたら皆さんならば何を購入するよう勧めるでしょうか?
私ならばバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の一択です。
「余計なことは何も考えずにひたすらVTにだけ投資をしなさい」と伝えると思います。
シンプルかつ理論的にも最強に近いポートフォリオがいつでも手に入るわけですから他の商品を勧める理由がありません。
自分の両親に株式投資を勧めるならVT一択です
VT一本だけの投資によるメリットとデメリットについて以下で考察します。
今では、VTとほぼ同程度のパフォーマンスが得られる投資信託も数多く登場していますので、デメリットというのはあまりありませんが。
VTのみに絞ることで余計な売買による手数料負けを防ぐ
株式投資では、余計な売買を繰り返すとそのたびに手数料が発生します。
数回程度ならば問題ありませんが、長年の積み重ねになると大きな差になってきます。
投資対象をVT一本に絞ることで、基本的にやるべきことはVTの株数を増やすだけのイージーゲームになります。
もちろん、できるだけ安い時期に仕込むことができればベストですが、これに関してもVTの価格変動だけを追えばよいので簡単です。
私個人としては、2018年12月や2020年3月のように50ドル〜60ドルまで下がる場面でまとまった資金を投入するようにしています。
ウォッチリストがVT一本であれば、投資初心者の方でも簡単に値動きを追うことができるため初心者向きと言えます。
銘柄勉強をしない方にも自信をもって勧められるのがVT
株式投資の世界は奥深く、個別銘柄のリサーチをして自分なりに投資判断を下し、その結果が予想通りに進んだ時の面白さというのは言葉で表しきれないものがあります。
一方で、自分の両親がゼロから投資を始めるとしたら、
「VT以外は絶対に買うな」
とシンプルに分かりやすく伝えますね。
自分の両親とはいえ、自分のお金ではなく両親のお金ですから、やはり慎重に慎重を重ねるくらいがちょうどよいです。
VT一本はもっともシンプルで美しく優秀なポートフォリオ
ROKOHOUSEのhiroakitさんも「もっともシンプルで美しく優秀なポートフォリオ」としてVT一本のポートフォリオを紹介しています。
株式投資に興味を持って勉強すればするほど、その面白さに取り憑かれ、VT一本のポートフォリオでは我慢できなくなってきます。
ところが、実際のところ、VT一本のポートフォリオというのはシンプルだけでなく理論上も大変優秀なポートフォリオです。
2年〜3年であればVTを上回る投資成績をあげることは可能ですが、それを20年〜30年に渡ってコンスタントに継続することは思いの外難しいです。
好調な時ほど気を引き締めて相場に慎重に臨む必要がありますが、頭では理解していても実際にその場に遭遇すると油断して大損失を負うケースがあります。
そして、たった一回のミスで今までのリターンが一気に失われる怖さがあるのが株式投資でもあります。
自分の両親にそのような投資法を勧められるわけがありませんので、やはり無難にVT一本となるわけです。
まとめ
私の考えではVT一択ですが、自分の両親に株式投資を勧めるならば、皆さんならばどの銘柄を選択するでしょうか。
もしご意見がありましたら教えてください。
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チャールズ・エリス氏の『敗者のゲーム』です。こちらは全世界株への分散投資を推奨しています。
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おすすめETF5選の記事です。VTやVTIがポートフォリオの主力になるETFだと思います。
ポートフォリオの主役は株式ですが、BNDなどの債券ETFもうまく活用してリスク管理をしていきましょう。
投資信託ならばeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がよいでしょう。