おはようございます。
当ブログの読者の方から、ジュニアNISAの上手な活用法について以下のご質問をいただきました。
こんばんは。
毎朝7時にちゅり男様のブログをチェックするのが日課となっております。
10歳の愚息のジュニアNISAの証券会社はSBI証券を利用しております。
ジュニアNISAでETF(VTなど)を購入したいと思っておりますが、15歳未満の場合は住信SBIネット銀行が開設できません。
この場合、どのようにドルの手配(準備、買付)を行うのがベストでしょうか。(低コストで)
為替コスト面を考慮した場合、投資信託しか無い感じでしょうか。
以上アドバイス頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
毎朝7時に当ブログをチェックいただいているとのことで、誠に感謝申し上げます。
ジュニアNISAの上手な活用法についてのご質問ですが、私自身はジュニアNISAを活用していないことを申し添えた上で考えてみたいと思います。
ジュニアNISAでETF購入時の為替コストと、投資信託がおすすめな理由
ジュニアNISAでは何も考えずに投資信託が正解です
結論から書きますと、ジュニアNISAでは投資信託を選ぶのが大多数の方にとって最適解です。
その理由は、2023年までの投資可能期間が終了した後も、分配金を出さずにファンド内で自動再投資をしてくれるからです。
この理由だけで、私ならば投資信託を選ぶと思います。
2023年までの投資可能期間が終了後、ETFからの分配金が非課税枠で再投資できないのは大変効率が悪いです。
もちろん、分配金が振り込まれる課税口座の方でVTを購入してもよいのですが、管理が大変煩雑になります。
私自身は、アウトカムに大きな差を生まない点に関してはできるだけ「Keep it simple」が長続きさせるコツだと思っています。
個人的には、金融商品としてはETFの方が優れていると考えているため悩ましい所ではありますが、上記の理由によってジュニアNISAでは投資信託を選ぶのが大多数の方にとって最適解だと思います。
外国株式を購入する場合は為替コスト25銭は必要コストと割り切りましょう
住信SBIネット銀行は15歳未満では口座開設ができません。
よって、成人口座のように住信SBIネット銀行を活用して低コストでドルを仕入れることは不可能です。
手数料がもったいない気持ちはよく分かりますが、ジュニアNISAで外国株式を購入する場合には、素直に為替コスト25銭を許容するしかありません。
為替コストが25銭かかってしまうとはいえ、ジュニアNISAの枠内ではETFの買付手数料(通常0〜20ドル)が無料ですから、そこまで悪い取引ではない気がします。
為替コストの細かい差よりも、分配金再投資の仕組みなど冒頭で述べたより大きな差が重要でしょう。
細かい差を気にしすぎるがあまり、より重要な点を見失うのは絶対に避けるべきです。
私自身の意見としては、ジュニアNISAでのETF買付は分配金の処理が面倒であり、投資信託を選択するのが無難だと思います。
投資信託を選ぶ場合、10年〜20年後も確実に存在するファンドを選択する
ジュニアNISAの場合、最も重要な視点は「確実に10〜20年後も存在しているファンドを選ぶ」ことです。
細かいコスト差に気を取られるがあまり、この大原則を忘れないように気をつけましょう。
ジュニアNISAでは売買に制限がかかる分、仮に今現在は売れている商品であっても、お子さんが成人するまでに存在価値が無くなりうるようなファンドは避けるべきでしょう。
この点を重視しますと、現時点では、
1) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
2) ニッセイ外国株式インデックスファンド
3) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
4) 楽天VTI
5) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
などが最も安心なのだろうと考えます。
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まとめ
ジュニアNISA自体は子供への金融教育という観点も踏まえると悪くない仕組みですが、いかんせん制度が複雑すぎて初心者の方に積極的におすすめしづらい一面もあります。
何年にも渡って売買に制限がかかるというのは予想以上にリスクを伴いますので、リスク・ベネフィットをよく勘案した上で制度を利用すべきなのだと思います。
私の個人的な意見としては、やはりつみたてNISAやiDeCoと比べると優先順位は低い精度です。
こんな記事も書いています。
ジュニアNISAよりつみたてNISAやiDeCoの方が優先順位の高い制度です。
ジュニアNISAはロールオーバーの上限撤廃で使いやすい制度になりました。
ジュニアNISAで投資信託をおすすめする理由は以下の記事でもまとめています。