神経内科医ちゅり男のブログ

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調整局面を迎えてボーグル氏の『インデックス投資は勝者のゲーム』を読み返しました

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おはようございます。

2018年の調整局面を迎え、自分の投資方針を再確認するため、ボーグル氏の『インデックス投資は勝者のゲーム』を再読しました。

かの有名なバンガード創業者のジョン・C ・ボーグル氏の著書で、以前に一度レビュー記事を書いています。

www.churio807.com

今回再読して、新たな気付きがあったので備忘録を兼ねて追記致します。

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調整局面を迎えてボーグル氏の『インデックス投資は勝者のゲーム』を読み返しました

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 (ウィザードブックシリーズ Vol.263)

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 (ウィザードブックシリーズ Vol.263)

  • 作者: ジョン・C・ボーグル,John C. Bogle,長尾慎太郎,藤原玄
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2018/05/13
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

この本の要点は簡潔で、

「低コストで十分に分散された株式と債券インデックスファンドを、適宜リバランスを行いながら買い持ちし続けるのが最適」

ということが一貫して書かれています。

以下に、再読時に個人的に興味深かった点について触れておきます。

 

ボーグル氏は今後の株式リターンに関してやや悲観的

長期的に株式市場のリターンを左右するものに、配当利回りと企業の利益成長が挙げられます。

1974年にバンガードが設立されてからの43年間を振り返ると、株式市場がもたらしたリターンは事業が獲得したリターンを上回っており、要するに「株式のリターンはこの43年間はできすぎであった」としています。

具体的な数字をあげますと、S&P500を構成する企業の配当利回りと利益成長は、この43年間で年平均8.8%のリターンを生み出しています。

この8.8%のうち、配当利回りが3.3%で利益成長が5.5%です。

しかし、実際のS&P500のトータルリターンは11.7%もあり、この2.9%の差は投機的リターンによるものとしています。

投機的リターンとは、投資家が株式のバリュエーションを引き上げていることによるもので、株価が長期的には平均へ回帰することを考えると、いつか株式のリターンが振るわない時期が来ることを示しています。

要するに、過去40年間に株式市場に辛抱強く身を置き続けた人は、結果的に一番美味しい所を持っていくことができた可能性があり、これから長期投資を始める人はややコンサバにリターンを見積もる必要がありそうです。

 

インフレとコストが最大の敵であり、株式の長期保有はインフレへの対抗策である

ボーグル氏はインフレとコストの2点を徹底的に意識すべきだと説きます。

例えば、毎年2.0%のインフレが進めば、銀行預金は毎年2.0%ずつその実質的価値を減らすことになります。

一般人がインフレに対抗する現実的な手段の1つとして、株式の長期保有が挙げられます。

しかし、やみくもに株式を長期保有すればよいと言うわけではなく、コストを徹底的に意識した適切なインデックス型商品を選択する必要があることを強調しています。

株式のリターンは不確定な要素が大きいですが、コストは毎年確実に投資家のリターンを蝕むものだからです。

米国のトータル・ストック・マーケットやS&P 500に投資するインデックスファンドやETFのコストは0.04〜0.2%程度に抑えられており、長期保有に適するとしています。

 

配当再投資の重要性を確認する

また、ボーグル氏は配当金の重要性も説いています。

配当は株価の推移よりも安定的であり、配当再投資の有無が長期的リターンに大きな影響を及ぼします。

1926年1月1日にS&P500に投資した1万ドルは、2017年までに170万ドル以上に膨れ上がりましたが、ここに配当再投資を加えると、5510万ドルにもなることが示されています。

 

また、S&P500の1株あたりの年間配当額が、1926年からの90年間で大きく減少したのは3回だけです。

その3回とは、

1) 世界大恐慌(1929年〜1933年)の初めの年に55%の減少

2) 大恐慌の余波が残る1938年に36%の減少

3) 2008年〜2009年の世界金融危機時に21%の減少

です。

リーマン・ショック時の減配は、銀行が配当を減少させざるを得なかったのが主因としています。

S&P500の一株当たりの配当は2008年の28.39ドルから2009年には22.41ドルまで減少しましたが、2016年には45.70ドルという高値をつけています。

近年の株高によってS&P500の配当利回り(率)は下がっていますが、これは配当金の上昇を上回るスピードで株価が上昇したためであり、配当は順調に成長していると言えます。

 

まとめ

『インデックス投資は勝者のゲーム』は初めから最後まで一貫してインデックス投資の優位性が述べられており、この本を読むたびに「VTIやS&P500が最強」と思います。

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 (ウィザードブックシリーズ Vol.263)

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 (ウィザードブックシリーズ Vol.263)

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最近読んだ本の中では、『ウォール街のモメンタムウォーカー』が良書でした。長期投資ではシンプルかつ堅牢な方針であることが重要です。

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これからインデックス投資、特に投信積立を始めようという方には『お金は寝かせて増やしなさい』がおすすめです。

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