おはようございます。
「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるファンドシリーズ」と銘打っており、今最も勢いのあるeMAXIS Slimシリーズですが・・・
先日のニッセイAMの信託報酬値下げ(以下の記事を参照)に対抗して、さっそく該当商品の手数料を下げてきましたね。
eMAXIS SlimシリーズがニッセイAMに対抗して信託報酬の値下げ
今回、eMAXIS Slimシリーズが信託報酬の値下げを発表したのは、以下の3つの商品です。
1) eMAXIS Slim先進国株式 信託報酬 0.1095%→0.1090%
2) eMAXIS Slim新興国株式 信託報酬 0.190%→0.189%
3) eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 信託報酬 0.160%→0.159%
嬉しいは嬉しいのですが、下げ幅がたったの0.001%ですので、正直どちらでもよいような気がします。
今回の値下げでニッセイとeMAXIS Slimの信託報酬は横並びに
この値下げによって、ニッセイAMの商品と信託報酬で全くの横並び状態となりました。
今回の値下げ、業界最安値を維持することには成功しているけれども、
「ただニッセイに追随して下げました」
というのが明白ですね。
下げ幅がたったの0.001%ですと、そこまでして今すぐに下げなくても・・・といった気もします。
初めにeMAXIS Slim先進国株式やeMAXIS Slim新興国株式が登場した時のインパクトは絶大なものがありました。
相手を気にしすぎて細かく値下げ競争に応じるよりも、自分のことに集中してよりインパクトある発表をしてくれたら嬉しいなと思います。
手数料一辺倒の争いはどこかで限界を迎える
コストが下がり続けるのは投資家目線としては大変ありがたいのですが、その一方で、将来にわたって持続可能な商品であり続けることも重要です。
短期の値上がり益を目的にインデックスファンドを購入する人は少なく、大半の人は長期保有を前提に購入するわけですから、当然のことですね。
手数料が下がれば下がるほど投資家サイドとしては嬉しいわけですが、販売側にとっては旨味のない商品になるわけですから、どこで折り合いをつけるかだと思います。
「相手に集中するがあまり自分の状況が見えなくなり、無理しすぎて継続できませんでした」
というようなオチにだけはならないようにお願いしたいものです。
主体性をもってより魅力的な商品を提供してほしい
個人的には、他社に追随して細かく値下げをするよりも、主体性をもってより魅力的な商品を提供してほしいと思います。
もちろん、商品自体は大変優れていますし、だからこそ当ブログでもおすすめ投資信託としてeMAXIS Slimシリーズを積極的に取り上げています。
優れた商品だからこそ、「ただ最低コストを維持し続けばそれでOK」とならないように、より魅力的な商品にしていってほしいと思います。
あまり細かく値下げ競争に応じすぎると、値下げが「当たり前」と捉えられるようになり、投資家サイドが「ありがたみ」を感じにくくなってしまう気がしますね。
そうなってしまうと、値下げというカードの効果が減弱してしまうのではないでしょうか。
具体的な案がパッと思いつくわけではないのですが、手数料以外の土俵で戦う姿も見てみたいものです。
持続可能性という意味では海外ETFの方が安心感がある
持続可能性という意味では、海外ETFの直接購入はその手間に見合った安心感があるのも事実です。
本家VTやVTI、VWOが突然この世から消滅するとは考えにくいですね。
国内の投資信託に目を向けますと、一昔前は売れ筋だったSMTシリーズやeMAXISシリーズ、インデックスeシリーズが今となっては完全に時代遅れの商品に成り下がっています。
このように、自分の投資先の商品が将来陳腐化する可能性がないかどうかは十分に注意したいものです。
また、バンガード社に何か不測の事態が起きるという可能性はゼロではありませんが、国内の業者にトラブルが発生する確率と比べれば、格段に低いのではないかと思います。
バイ&ホールドを前提に長期保有を検討しているのならば、せめて向こう50年は安心して持ち続ける商品を選びたいものです。
まとめ
eMAXIS SlimシリーズがニッセイAMに対応するように、即座に手数料の値下げを発表しました。
今後しばらくはニッセイとeMAXIS Slimの二強時代になるのでしょうか。
楽天証券はeMAXISシリーズのラインナップが充実!楽天スーパーポイントも貯まります。
SBI証券はネット証券最大手の安心感。eMAXISシリーズもフルラインナップ!
こんな記事も書いています。
楽天・インデックス・バランス・ファンドはバランスファンドの大本命だと思います。
投資信託ならば100円から購入できる時代になりましたので、今すぐにでも投資を始めることが可能ですね。
シンプルに徹するならば、やはりVTか楽天VTの積立かと思います。