神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が資産形成や投資について日々思うところを語ります。

米国小型株市場への投資ならIJR(S&P SmallCap600 ETF)がおすすめです

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おはようございます。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は米国株式市場の投資可能銘柄の「ほぼ」100%を網羅しています。

一方で、VTIは時価総額加重で買い付けますので、その中に含まれる小型〜マイクロ株の割合は非常に限られます(後述しますが約6%です)。

米国小型株市場への投資を追加するならば、S&P SmallCap 600に連動するIJR(iシェアーズ S&P小型株ETF)がおすすめです。

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米国小型株市場への投資ならIJR(S&P SmallCap600 ETF)がおすすめ

S&P500 ETFとIJRのパフォーマンス差は?

S&P500のような時価総額の大きな優良銘柄でなく、あえて小型株に投資をする積極的な理由はただ一つ、「小型株の成長性がS&P500をオーバーパフォームするかどうか」です。

成長性が同じならば、成熟・安定企業の多いS&P500に投資しておいた方がリスク管理のうえで賢明です。

そこで、まずはIJRとS&P500 ETF(IVV)の過去10年間のパフォーマンスを比較してみます。

赤線がIJR、青線がIVVです。

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(画像はYahoo financeから引用)

 

リーマンショック時にはどちらもほぼ同レベルの大暴落を経験していますが、その後は小型株の成長性がS&P500を上回っています。

少なくとも、過去10年間に関しては米国小型株への投資は大正解であったと言えそうです。

今後がどうなるかは分かりません。

 

VTIの中に含まれる小型株〜マイクロ株の割合は?

VTIの中のGiant(超大型)、Large(大型)、Medium(中型)、Small(小型)、Micro(マイクロ)の割合はMorningstarで簡単に調べられます。

portfolios.morningstar.com

 

Morningstarの記載によれば、VTIの中には

1) Giant株:46.01%

2) Large株:30.10%

3) Medium株:17.46%

4) Small株:5.50%

5) Micro株:0.94%

の割合で含まれます。

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ちなみに、S&P500に連動するETFの代表格であるVOOの場合は、

1) Giant株:56.14%

2) Large株:35.21%

3) Medium株:8.65%

4) Small株:0.00%

5) Micro株:0.00%

で、Small〜Micro株は一切含まれません。

 

小型株効果を期待するならばVOOよりはVTIだが、その割合は少ない

このように、S&P500は米国を代表する主要銘柄500社で構成された指数ですので、その90%以上はGiant〜Large株で構成されます。

Small株とMicro株への投資割合は0.00%ですので、これを良しとするかどうかですね。

小型株効果を期待するならばせめてVTIということになりますが、Small株は5.50%含まれるものの、Micro株の割合は1.0%に届きません。

そこで、小型株効果をより積極的に狙いにいくならばS&P SmallCap600に連動するETFを追加することになります。

 

S&P SmallCap600 ETFといえばIJRとVIOO

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S&P SmallCap600 ETFの代表格はIJRとVIOOです。

IJRはブラックロック社、VIOOはバンガード社の販売するETFですね。

まずは経費率と純資産総額を比較してみます。

 

1) IJR(iシェアーズ S&P小型株ETF):経費率 0.07%、純資産総額 378.62億$

2) VIOO(バンガード・S&Pスモールキャップ600 ETF):経費率 0.15%、純資産総額 7.63億$

 

純資産総額、経費率ともにVIOOは圧倒的に不利ですので、VIOOを積極的に購入する理由はありません。

よって、ETFで小型株効果を狙うならばIJRと考えてよいでしょう。

 

IJRの魅力は大半がSmall〜Micro株で構成され、真の小型株効果が狙えること

IJRの魅力は、Medium株の割合が少なく、その大半がSmall〜Micro株で構成されている点です。

具体的には、

1) Giant株:0.00%

2) Large株:0.00%

3) Medium株:9.12%

4) Small株:84.06%

5) Micro株:6.82%

となっています。

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まさに「小型株ETF」と言える割合でしょう。

 

似たような名前の商品にVB(バンガード・スモールキャップETF)があります。

CRSP USスモールキャップ・インデックスへ連動するETFですが、こちらはスモールキャップと名はついていますが、

1) Giant株:0.00%

2) Large株:0.00%

3) Medium株:63.74%

4) Small株:34.76%

5) Micro株:0.98%

と、実際にはMedium株の割合が多いことが見てとれます。

 

どちらも「Small-cap」とありますが、

・IJRはSmall〜Micro株で90%以上を占める

・VBはMedium株が60%超えで、真のSmall〜Micro株は35%程度

という点に注意が必要です。

 

VTIの小型株割合が物足りなければIJRのトッピングは面白い

VTIのSmall株〜Micro株の構成割合 6%というのを十分とみるか低いとみるかでIJRへの投資判断はかわってきます。

VTIの小型株割合を物足りなく感じるならば、適宜IJRをトッピングというのは面白い試みです。

思い切って「IVV or VOO + IJR」ですと、Giant〜Large株とSmall〜Micro株にそれぞれ投資をすることになりますので、Medium株の保有割合が相対的に低くなります。

 

なお、ここまで拘るのは一部のインデックス投資マニアだけだと思います。

一般の方は「迷ったらVTI」としておくのが正解です。

おそらく、あれこれ悩むほどの大差はないと思います。

一方、「こうしていろいろ考えている時間すら楽しい!」という投資好きの方にはIJRは魅力的な商品です。

必ずしも使いこなす必要はないけれども、知っていると投資に幅が出る玄人好みのETFと言えそうです。

 

まとめ

IJRは90%以上がSmall株〜Micro株で構成され、真の小型株ETFと呼べる商品です。

類似商品にVBがありますが、こちらはMedium株の構成割合が高いことに注意しましょう。

VTIの小型株割合に不満がある方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

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