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NYダウ30種(DIA)とS&P 500(VOO、IVV、SPY)を比較。有名なのはNYダウだが、投資するならばS&P 500?

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おはようございます。

米国株式市場に関して、テレビのニュースで最近よく聞くのは、

「ダウ平均株価が史上最高値を連日更新!」

「ダウ平均株価が史上最大の下げ幅を記録!」

などダウ平均株価に関するニュースばかりです。

一方で、米国ETFの売上上位にラインナップしているのはS&P 500に連動する商品ばかりですね。

ダウ平均株価という言葉は誰でも一度は聞いたことがありますが、S&P 500という言葉は投資をかじったことがない人は全く知らない可能性があります。

本日はこのあたりを考察してみたいと思います。

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有名なのはダウ平均、投資するならばS&P 500?

NYダウ30種は、米国を代表する超優良企業30社から構成される指数です。

銘柄の入れ替えは、世の中の流れを見ながら時々行われています。

一度認定された30社が永久にその立場を保証されるものではありません。

このように、今の時代にそぐわなくなり、NYダウ30種にふさわしくないと判断されれれば、その銘柄の立場は安泰ではありません。

このあたりの入れ替わりの激しさを個人投資家がどう見るかは個々の判断です。

しかし、後述するように、少なくとも2017年に関してはNYダウ30種は出色のパフォーマンスであったと言えます。

 

どのような銘柄が入れ替わったのか?

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各銘柄で見ていきますと、AT&T(T)は何度もNYダウに入っては消え・・・というのを繰り返しています。

最後に2015年にアップル(AAPL)に取って代わられて以来、NYダウには入っていませんね。

アップルは米国No.1の時価総額を誇る大企業ですが、ダウ平均に組み込まれたのは最近です。

ITバブルが弾けた後、ハイテク関連は2000年代に長期低迷しましたが、リーマンショック以後の回復がめざましく、米国株式市場をリードする存在になったからですね。

 

S&P 500とは?

米国を代表する大企業の中から、時価総額の高い企業を時価総額割合で500銘柄集めた指数です。

今をときめくFAANG(Facebook,Apple、Amazon、Netflix、Google)などが上位を占め、NYダウ30種とは上位銘柄が異なります。

ここ10年の米国経済の急成長を、いかにテクノロジー関連銘柄がリードしてきたかが一瞬で見て取れます。

ここから、NYダウ30種とS&P 500の過去のパフォーマンスを振り返ってみます。

 

S&P 500とNYダウ30種の20年チャートを振り返る

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SPY Interactive Stock Chart | SPDR S&P 500 ETF Stock - Yahoo Finance から引用

 

20年チャートで見てみると、ダウ平均30種の方がS&P 500を上回っていることが分かります。

S&P 500の方が2000年代前半のITバブルの影響を強く受けたと言えますね。

ダウ平均30種には、Nasdaqを代表するハイテク銘柄が当時は組み込まれていませんでしたので、相対的に被害が少なかったと考えられます。

その影響が、2018年現在になっても残っているとは・・・

いかに、当時のITバブルの弾け方が凄まじかったか分かりますね。 

 

S&P 500とNYダウ30種の10年チャートを振り返る

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リーマンショック以降のパフォーマンスはS&P 500の方がわずかに優れていますね。

2014年〜2017年初めまではS&P 500がダウ平均30種を大きく突き放していますが、これはFAANGなどのNasdaqを代表する銘柄の伸びが凄まじかったことを示しています。

直近1年間は、テレビで「ダウ平均株価が過去最高値を連日更新!」といった報道を見かけたように、ダウ平均が大きく成長しており、S&P 500とほぼ同等のリターンとなっています。

2009年以降は、どちらも素晴らしい伸びを見せていると言えますね。

 

どちらも優れた指数だが、投資家に人気なのはS&P 500

上記の通り、NYダウ30種とS&P 500はどちらも優れた指数ですが、投資家に人気があるのは圧倒的にS&P 500に連動するETFです。

 

・より分散されているにも関わらず、ダウ平均と遜色ないパフォーマンスを残している

・時価総額順に選ばれるため、今の旬の企業が入りやすく、リーマンショック後のパフォーマンスでNYダウ30種を上回る

このあたりが、個人投資家に支持される理由でしょうか。

 

実際に何を購入すればNYダウ30種、S&P 500に投資できる?

海外ETFで購入するならば、

S&P 500:VOO、IVV、SPY

NYダウ30種:DIA

となります。

実際には、経費率の点でS&P 500が有利なため、DIAを積極的に選ぶ場面は少ないかもしれません。

VOO、IVV、SPYはいずれも米国を代表する超大型ETFで、どれを買っても間違い無しと言えます。

大差はないので好きなものをどうぞ。

 

日本円で直接買い付けるならば、

iFree S&P 500インデックス(信託報酬 0.243%)

iFree NYダウインデックス(信託報酬 0.243%)

のどちらかですね。

私ならば、iFree S&P 500インデックスを選びます。

 

まとめ

NYダウ30種とS&P 500を比較しました。

名前が有名なのは「ダウ平均株価」 ですが、投資妙味があるのは「S&P 500」でしょうか。

実際に、S&P 500に連動するETFは投資家から絶大な人気を誇ります。

 

 

こんな記事も書いています。

本家VTと楽天VTはどちらを購入すべきかという質問ですが、同じ商品を購入しているだけなので大差はありません。

www.churio807.com

 

iFree S&P500インデックスは非常に魅力的な投資信託ですが、国内で競合しうるのは楽天VTIだと思います。手数料面では楽天VTIがやや有利でしょうか。

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米国一国に投資をするのは不安・・・という方は迷わずVTを購入しましょう。世界全体に分散される分、パフォーマンスは落ちるかもしれませんが、一国独自のリスクを抑えることができます。

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