Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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VT、VTI、VYM、VEA、VWOの5年チャートを眺めて考察してみる

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おはようございます。

以前から当ブログで何度も取り上げているように、私のポートフォリオの最大部分を占めるのはバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)です。

今回の米国市場のちょっとした調整を経験して、やはりVTを保有し続けるのは精神的にも一番気楽だということを再認識しました。

さて、本日はVT、VTI、VYM、VEA、VWOの5年チャートを比較して過去5年の株式市場の動きを振り返ってみようと思います。

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VT、VTI、VYM、VEA、VWOの5年チャートを比較してみる

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VT Interactive Stock Chart | Vanguard Total World Stock ETF Stock - Yahoo Finance

 

上から順にVTI(米国)、VYM(米国高配当)、VT(全世界株)、VEA(日欧株)、VWO(新興国株)です。

こうして見てみると、過去5年ではやはりVTIとVYMの強さが目立ちますね。

2010年代の米国株式市場がいかに好調であったかひと目で見て取れます。

もちろん、この好調が2020年代以降も持続するかは不明ですが、今の所大きな不安材料はないように思えます。

 

VTはVTI、VYMに劣後しますが、過去5年で+45.68%のリターンであればインデックス投資としては出来過ぎと言えるでしょう。

インデックスでこれ以上のリターンを求めるのは欲張りすぎです。

上記3者と比べてVEAとVWOのパフォーマンスは明らかに見劣りしますね。

VWOはここ1〜2年でかなり伸びたなーと思っていましたが、2013年〜2015年あたりのリターンがパッとしなかった裏返しでしょうか。

過去5年間がパッとしなかった分、逆にVWOにこれから成長の余地があると考えるかどうかですね。

 

2018年2月の暴落時の値動きを比べてみる

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これを見る限り、株式クラスに投資をしている限り、どこの国・地域に投資をしていても暴落に巻き込まれたことが分かります。

米国長期金利上昇の影響は米国一国にとどまらないことが明確になりました。

どれを購入しても下がるのならば、今後の成長が見込める国や地域を中心に投資をするという考えも確かにありですねぇ。

近年の米国株投資家の考えには一定の合理性がありそうです。

ただし、過去5年間というのは、米国株式市場の最も良い所を切り取ってみた場合の話になりますから、その点は控えめに検討する必要がありそうです。

今後の米国市場の成長に確信が持てるのならばVTIを中心に、インデックス投資の基本に忠実に世界分散投資ならばVTを中心にという所でしょうか。

いずれにせよ、どちらも優れた商品なのは間違い無さそうです。

 

BNDとBNDXも加えてチャートを眺めてみる

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BNDやBNDXを付け加えて5年チャートを眺めてみますと、少し違った景色が見えてきます。

BNDやBNDXの値動きは株式とは一線を画するものがありますね。

ポートフォリオのリスクを抑えるために債券を組み込むという主張には一定の根拠がありそうです。

細かく見ればBNDやBNDXも暴落時には2〜3%値下がりしているのですが、その値動きの幅は株式と比べてかなり小さいというのは事実です。

ただし、長期で見た時のパフォーマンスは株式に劣後することが明らかですので、ここをどう考えるかでしょうか。

 

円ベースで考える人にとってはBNDやBNDXは安全資産ではない

円ベースで考えた場合には、上記の値動き以外に為替リスクを別に考える必要があります。

仮にBND自体の値動きが2%程度のマイナスにとどまっていたとしても、同時に110円→100円に円高が進めば日本円ベースでは10%以上の下落となってしまいます。

日本円ベースでモノを考える人にとっては、相応なリスクがあると言えるでしょう。

 

一方、長期投資家ですぐに日本円に換金する予定がなく、ドルベースのポートフォリオを組んでいる方にとってはたいした問題にはならないでしょう。

私はドルベースで配当金を得て、ドルベースでポートフォリオが成長していればそれで問題なしと考えています。

 

最大でどの程度のリスクを想定して相場に望むか

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私自身は、これからもVT、VTIを中心に、VYMもコツコツ買い付けていこうと思います。

2018年2月に入ってから株価はパッとしませんが、しばらく株価がヨコヨコ〜下落で推移したとしても、いつかはまた上昇局面が来るでしょう。

最悪の場合はドルベースで50%程度の下落を見込んでいますが、50%の下落になど耐えられない!という方はBNDやBNDXを組み込むとよさそうです。

BNDの下落はリーマンショック時で7〜8%程度でしたので、その程度見ておけばOKでしょう。

 

大体の目安ですが、

1) BND、BNDXをポートフォリオに25%組み込めば、最悪のケースで40%の下落

2) BND、BNDXをポートフォリオに50%組み込めば、最悪のケースで30%の下落

といった所でしょうか(ドルベース)。

一方、債券ですら7〜8%は値下がりしうることを考えますと、単純に米国ドルを保有するのが最強のリスクヘッジなのかもしれませんね。

ただし、BNDの利回りは2%少々ありますが、米国ドルの金利はSBIの場合0.4%にとどまりますので悩ましい所です。あとは米ドルMMFという手もありますね。

 

まとめ

過去5年間だけ切り取れば米国株式市場の成長性に賭けるのがベストな選択でした。

日欧株や新興国株は米国株に大きく水をあけられたという結果になりましたが、この傾向は今後も続くのでしょうか。

 

こんな記事も書いています。

ドルベースでポートフォリオを作成するのが手間な人は、楽天バンガードファンドの商品を購入することで間接的にバンガード社のETFを買い付けることができます。

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株式100%なのでボラティリティは高いですが、貯金を積み上げるくらいならばVT一本に絞ってVTをひたすら積み上げた方が将来報われる可能性が高いです。

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新興国株はこれまで手数料が割高な割に成長性が低かったわけですが、2020年代は名誉挽回となるでしょうか。

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