おはようございます。
読者の方から、下記のご質問をいただきましたので回答させていただきます。
以前に企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金のどちらを利用すべきかご質問いただいた方から続きの質問ですね。
ちゅり男さん!こんにちは!以前は回答ありがとうございました。 結局は会社の企業型の商品内容に魅力がなく、個人型に加入しようと 検討している最中です。(42歳会社員/女性)
Idekoで23000円楽天全世界インデックスファンド
積立nisaで33000円楽天全米株式インデックスファンド
を考えてます。
あと5万ほど投資に回せる資金があるのですが、 自分でアセットロケーション?を組むという難易度の高いことは できないので、ひとつで分散されている商品でインデックス投資を しようかな。
(eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)など
とかあといま話題のウェルスナビで運用するのもいいかなと考えてるのですが、1%の手数料をどうとらえるかひとそれぞれだとは 思うのですが、なにせ初心者なもので1%の手数料を払っても暴落したときにどうしたらいいのかとか自分ではわからないのでそっちのほうが安全かなとかいろいろ迷ってます。 未来のことなので絶対などはありえないとは思ってますが 極力安心して平穏な心で毎日すごしたいので ほったらかし運用が自分に一番むいていることは確かです! 何かアドバイスありましたらよろしくお願いします!
リバランスせずに放ったらかしにするならばバランスファンドかロボアドバイザー
結論から書きます。
「運用益部分が非課税」になるというiDeCoやつみたてNISAのメリットを最大限に活かすため、iDeCoやつみたてNISAの枠を株式100%で運用するのはアリだと思います。
これらの枠で楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)や楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)を購入するのは妥当でしょう。
楽天VTや楽天VTIという商品選択が本当にベストかどうかは後の時代になってみないと分かりませんので、コメントは差し控えますが、現状ではベストに近い選択肢の一つだと思います。
ただし、株式100%なのでボラティリティはある程度大きくなりますので、一時的に50%近くまで値下がりしても慌てずに積み立て続ける決意が重要です。
残りの5万円をリバランスせずに完全に放ったらかしにするということならば、
1) バランスファンドを積み立てる
2) ウェルスナビなどのロボアドバイザーを利用する
3) リスクを承知で特定口座も株式100%で運用する
しかないと思います。
それぞれのメリット・デメリットについて考えてみます。
1. 自動積立で完全に放ったらかしにするならばバランスファンド
自動積立で放ったらかしにするならば、まず初めに思いつくのがバランスファンドでしょう。
以前はバランスファンドの信託報酬は明らかに割高でしたが、近年、バランスファンドの信託報酬も徐々に下がってきていますので、選択肢としてはありだと思います。
iDeCoやつみたてNISAの枠が株式100%(5.6万円/月)である程度リスクを負っていますので、残りの5万円は債券やREITにも分散投資してくれるバランスファンドに割り振るというのは全体のバランスとしてはよいかもしれませんね。
昨今の投資信託の信託報酬の値下がりをみると、いくらバランスファンドとはいえ、0.2〜0.3%台の商品を選びたいものです。
個別に買い付ければ信託報酬0.2%前後でポートフォリオを組むことができますので、0.5%レベルでも割高に見えてしまいますね。
そうなると、候補としては
・ニッセイインデックスバランスファンド(6資産均等型)
・eMAXIS slim バランス(8資産均等型)
・たわらノーロードバランス(8資産均等型)
・三井住友DCつみたてNISA世界分散ファンド
・ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)
あたりでしょうか。
この中から、ご自身の好みの資産配分に近いものを選べばOKかなと思います。
2. ロボアドバイザーは私ならばウェルスナビを選びます
昨今、様々なロボアドバイザーが登場してきていますが、私がロボアドバイザーを利用するならばウェルスナビ一択ですね。
実際に買い付ける商品がVTI(米国株)、VEA(日欧株)、VWO(新興国株)や、AGG(債券)、GLD(金)、IYR(不動産)という米国を代表するETFばかりですので、安心感があります。
ETFの場合、少額で買い付けると購入時の手数料が馬鹿になりませんので、月5万円で投資をするとなればロボアドバイザーの利用はありですね。
リバランスも全て自動でやってくれるわけですから、手数料はその手間賃とも言えます。
ちょっとした株価の変動で不要な売買を繰り返してしまうくらいならば、初めから潔く手数料を払ってロボに丸投げというのもありでしょう。
ただし、投資信託ですら0.2%前後の信託報酬が当たり前になってきていますので、1.0%の手数料というのは確かに割高ですね。
せめて手数料が0.5%程度まで下がってくれると、もっと自信を持って人におすすめできるようになるのですが。。
3. 20年以上の長期投資ならば、リスクを覚悟の上株式100%というのもあり
ご年齢が40代ということですので、残りの5万円部分は私ならば上記の1か2で分散投資をしてリスクを下げます。
20代の方であれば、残りの5万円もリスクを承知の上で株式に全部投入するのもありかなと思います。
運用期間が長くなればなるほど株式の比率を上げても問題ないからですね。
ちなみに、私自身はこのパターンで、債券やコモディティは保有していません。
その分、無リスク資産としてキャッシュを多めに確保する方針としています。
債券やコモディティは、株式と違って購入する時にどうもワクワク感が足りないんですよね。
何事も楽しめなければ長続きしませんから、最後は自分に合った方法が見つかるとよいですね。
まとめ
iDeCoとつみたてNISAが株式100%ですから、残りの5万円はバランスファンドやロボアドバイザーを利用するのもありだと思います。
ご質問ありがとうございました。
こんな記事も書いています。
ロボアドバイザーの評価が難しいのは、ロボアドバイザーのサービスが始まってから、まだ暴落らしい暴落が一度もないことです。下落相場でどのようなパフォーマンスを見せるかによってロボアドバイザーの真価が決まると言えるでしょう。
バランスファンドは単独ではなく、ポートフォリオの一部として利用するのもありかもしれません。バランスファンド単独ですと、海外株の割合が少なすぎる、債券やREITの割合が多すぎる・・・などの問題がありますから。