おはようございます。
昨日記事にした「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の信託報酬値下げのきっかけになったのが、本日ご紹介する「EXE-iつみたて先進国株式ファンド」の発表です。
この事実が証明しているように、先進国株式クラスへの投資を検討するならば、コスト的にはこの両者が頭一つ抜け出たと言ってよいでしょう。
ファンドの運用実績はありませんが、現状の低コストであればある程度の資金が集まることは間違いないと思います。
「EXE-iつみたて先進国株式ファンド」は信託報酬0.1155%と格安です
この流れでいくと、今後は、
1) 先進国株式クラスの投資信託→信託報酬0.1〜0.15%
2) 新興国株式クラスの投資信託→信託報酬0.2%前後
というのが投資すべきか否かの一つの判断基準になります。
これ以上の値下げがあれば歓喜ですが、投資信託の信託報酬値下げ競争もさすがに最終局面に来ているのだろうと思います。
これ以上下げたら販売会社の取り分が無くなってしまいますw
その中で、実際に資金が集まり、トラッキングエラーの少ない運用をしたファンドが生き残る図式でしょうか。
各販売会社にとっては、手数料が低くて儲からない上に、確実な運用が求められるとあって非常に難しい商品になってきています。
そして、販売側にとって難しい商品というのは、消費者側にとって旨味が大きいということですね。
EXE-iつみたて先進国株式ファンドの構成ETFは?
さて、肝心のEXE-iつみたて先進国株式ファンドの構成ETFを見てみましょう。
1) シュワブ U.S. ブロードマーケットETF(SCHB):55%
2) SPDR ポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETF(SPDW):45%
です。
先日ご紹介したEXE-iつみたてグローバル(中小株含む)株式ファンドから、新興国株式へ投資するETF(SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF)を差し引いただけですね。
私は、このようなシンプルな発想は結構好きで、肯定派です。
人の手を加えて複雑にすればするほど、手数料は割高になりますからね。
1)の経費率が0.03%、2)の経費率が0.04%と激安ですので、本家ETFをこの配分で買い付けた場合の経費率は、驚異の0.0345%です。
そこに、SBI証券の取り分0.081%が上乗せされ、信託報酬が0.1155%となります。
若干手数料が上がりますが、十分に許容範囲内ですね。
しかし、こうして見てみるといかに米国ETFの経費率が低いか再度実感させられます。
EXE-iつみたてシリーズをSBI証券のiDeCoのラインアップに追加していただきたい
EXE-iつみたてシリーズがSBI証券のiDeCoに採用されれば、魅力が大きく向上しますね。
今までのEXE-iシリーズもSBI証券だけの取り扱いですので、EXE-iつみたてシリーズをSBI証券のiDeCoだけが独占的に取り扱うのであれば、積極的にSBI証券を選ぶ理由になるかと思います。
私ならば、VTの代わりとしてEXE-iつみたてグローバル(中小株含む)株式ファンドに100%資金を投入します。
もしこのままEXE-iつみたてシリーズが追加されないのならば、eMAXIS Slimシリーズが購入可能なマネックス証券でiDeCoを始めることを強くおすすめします。
eMAXIS Slimシリーズは発売されてからの歴史は浅いですが、ここまでの実績から迅速に信託報酬の値下げに応じる姿勢は間違いなさそうだからです。
まとめ
これからインデックス投資を始める方が、先進国株式市場に投資をするならば、
1) EXE-iつみたて先進国株式株式ファンド
2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
のどちらかを買っておけば間違いありません。
2017年は年末ギリギリまで各社の信託報酬値下げ競争が激しく、投資信託業界が一つ別の次元に突入したといえますね。
こんな記事も書いています。
以前の記事で「ニッセイ」を大絶賛しましたが、このまま信託報酬の値下げがされないと取り残される可能性もありますね。「ニッセイ外国株式インデックスファンド」はニッセイの主力商品ですから、このまま黙っているとは考えにくい気もしますが。。
国内でどれだけ優れた商品が発売されたとしても、私の主力はVTのままです。VTは数少ない永久保有してもよいと思える銘柄です。すでにドル建てのポートフォリオができあがっていますので、今さら日本円に乗り換えるのが手間というのもあります。