おはようございます。
高度経済成長期の日本とは異なり、何も考えずに周囲の人と同じことをやっていればある程度の成功をおさめられる時代は終わりつつあります。
これからの時代は、何もしないことの方がハイリスクという時代になると思います。
今日は、昔と今の違いについて考えてみたいと思います。
何もしないことのリスクが年々高まってきていることを知る
国全体が豊かになっていく時代は、周囲と同じことをやるのが正解だった
高度経済成長期のように、日本経済自体が右肩上がりの成長を続けていた時代は、何も考えずに周りと同じことをやっているのが正解でした。
・何も考えずにマイホームを購入しても、ローンを返済し終わることには地価が数倍以上になっていました
・何も考えずに就職をしても、60歳定年まで企業が面倒を見てくれました
・何も考えずにいても、年齢とともに給料は上がっていきました
・何も考えずに銀行に預金をしていれば、数%の金利でどんどん資産が増えていきました
・何も考えずに保険料を納めていれば、老後に不安がないだけの年金が支給されました
・何も考えずに健康保険に加入していれば、高齢者になれば医療費はほぼ無料でした
こういう時代ならば、周囲の人と同じことをやるのが正解です。
むしろ、周囲の人から取り残される方がハイリスクと言ってもよいでしょう。
当時の「一億総中流社会」という考えはそのあたりから生まれたものだと思います。
時代の変化を察知せず、50年前と同じ手法を勧めてくる人の言うことを鵜呑みにするのは危険
さて、自分の成功体験を元に、若年世代にも自分と同じ手法を勧めてくる人は大変危険です。
ご本人は確かに成功していますので、一見説得力があるように聞こえます。
しかし、その成功は、単に良い時代の日本に生まれ、うまく時流に乗って生きてきたから得られたものという可能性もあります。
必ずしもその人の能力が特別に優れていたわけではなく、人と同じことをやっていたら気がついたら成功していたという方も混ざっている可能性があるということです。
もちろん、超一流企業の社長や会長など、群を抜いて素晴らしい成果を挙げた人の言うことには普遍的な価値があるでしょう。
しかし、全てを鵜呑みにするのではなく、その意見は今の時代の変化に対応できるものかどうか、よく吟味して取捨選択する必要があります。
周囲と同じことをやっていれば成功できる時代は終わった
今の時代は、周囲と同じことだけをやっていて成功できる確率は低くなっています。
・何も考えずに夢のマイホームを購入したら、数十年後には売りたくても売れないゴミ物件になっていた
・何も考えずに働いていたら、突然リストラに合って露頭に迷う羽目になった
・何も考えずに職場で過ごしていたら、突然役職定年の対象になって給料が数割カットになった
・何も考えずに全資産を銀行にあずけていたら、老後に必要なお金が全く用意できなかった
・何も考えずに老後を迎えたら、最低限の生活を営むだけの年金ももらえなかった
こういった状況が普通に起こりうる世の中になってきています。
今の若年世代は、数十年前の日本とは全く異なる世界を生きていることに一刻も早く気が付き、然るべき手を打つ必要があると思います。
ルールをいち早く理解して、それを先取りした人が生き残れる
これからの社会は、ルールをいち早く理解してそれを先取りした人が生き残れる可能性が高いと思います。
NISAやi-DeCoといった税制上有利な制度もそうです。
ある程度投資に慣れている人にとっては常識とも言ってよい制度ですが、一般の方には意外なほど知れ渡っていない現実があります。
しかし、学生と違って「そんなこと習っていない、聞いていない」というのは許されません。
自ら主体的に情報を集め、自分にとって有利な制度を最大限活用する能力を持った方だけが生き残れる社会になりつつあります。
残念ながら、万人に優しくするだけのお金も余裕も今の日本にはありません。
人口動態はその国の体力や将来の伸びしろに直結すると思いますが、すでに超少子高齢化社会が始まっている日本という国自体の体力・余力が落ち込みつつあるのが現状ですから。。
まとめ
周囲の人と同じことをやって成功できる時代は終わりました。これからの時代は「何もしないことのリスク」が高まっていくと思います。
こんな記事も書いています。
平常時から家計のスリム化をすることで、時代の変化に柔軟に対応できるようになります。オフェンスばかりに頼っていると、時代の変化で攻撃面がうまく機能しなくなった時に、チーム全体が崩壊する可能性があります。
資産形成に関して今まで何もせずに来られた方は、手始めにMVNOへの切り替えや電力会社の乗り換えから始めてみてはいかがでしょうか。いきなり投資を始めるよりも、節約・節税の方がリターンに直結します。