おはようございます。
先日、幸運なことにフクリさんのHPで私のブログの記事を取り上げていただきました。
下がその記事になります。
論点は、暴落に備えて現金ポジションを高めるべきなのか、それとも株価の動きは考えずにドルコスト平均法で機械的に買い足すべきかということです。
この記事を読ませていただいて、私自身も改めて大変勉強になりました。
特に、ダウ平均の長期推移を対数変換したグラフは初めてみました。
しかし、それでも私は暴落時に集中投資をします。
根っからの逆張り投資家なのか、それともただの馬鹿なのかもしれません(笑)。
その理由を本日は考察してみたいと思います。
好況時には勤倹貯蓄を、不況時に時期を逸せず思い切った投資をする
フクリさんは毎月機械的にバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を買い足す投資手法をとっておられます。
私自身も、VTは世界の株式市場を丸ごと購入できる、要するに「何も足さず・何も引かない」というシンプルですが極めて合理的な投資手法だと思っています。
VTの弱点は、極めて広範な企業をカバーするがゆえに、低成長の国や企業も必然的に投資対象に含まれてしまう点ですが、これは上記のメリットとトレードオフですからやむを得ません。
さて、私の投資手法は、「好況時においては勤倹貯蓄に励んで株式投資は控えめにする、不況の時に時期を逸せず思い切った投資をする」です。
これはフクリさんも今までに何度読みかえしたか分からないとおっしゃっていた本多静六先生の『私の財産告白』を参考にしております。
『私の財産告白』は、どうしても有名な4分の1天引き貯金法に目が行きがちですが、実は金融資産投資に関しては上記のような記載があるのです。
タイミングを見計らってもリターンはさほど変わらないのは、投資対象が同じ場合
フクリさんの記事の一部を引用させていただきます。
ですが、そんなタイミングを見計らっても、リターンはさほど変わらないという記事を読んで、積み立て投資を地道に続けていくことが私には合っていると思い出しました。株価の長期チャートをテーマにしたこちらの記事が秀逸です。
ここで一点注意が必要ですが、タイミングを見計らってもリターンがさほど変わらないというのは、好況時にも暴落時にも同じ投資対象に投資をし続ける場合に限ります。
つまり、フクリさんのケースでは、好況時にも暴落時にもVTだけをひたすら購入した場合という前提になります。
ところが、本多先生は「不況・悲観的な相場の時は、時期を逸せず思い切った投資を行う」とおっしゃっています。
平時にはVTやVTI、VWOなどのETFを購入することが多いです
私は、今現在のような順張りの相場においては、VTやVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)、VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)などのETFを買うことが多いです。
ただし、これは投資というよりは貯金代わりくらいの気楽な気持ちで購入しています。
ETFは個別株のように事前の綿密な調査が不要で気楽に買えますので、こういった相場でも手が出しやすいです。
しかし、基本的には「勤倹貯蓄」がメインですので、ETFの購入は少額にとどめ、バイトを増やしてキャッシュをストックし暴落時に備えます。
そして、真の暴落時には個別株を購入することが多いです。
ここ数年個別株から離れているのは、2013年のアベノミクス以降、全力で勝負できる相場が訪れなかったからです。
暴落時にETFを購入しても旨味は少ない
私個人としては、暴落時にはETFをあまり買いません。
ETFの問題点の一つに、その構成銘柄が時価総額に比例していることが挙げられます。
平時においては世界を代表する優良銘柄に満遍なく投資ができるという点において非常に魅力的な投資対象です。
ところが、暴落時に真にバーゲン価格になっているのは中〜下位の銘柄であることが多いです。
投資対象を広く分散しているETFになればなるほど、暴落時にも比較的株価が下がらず持ちこたえる超優良企業への投資割合が多くなりますので、暴落時に購入する妙味が下がるのです。
ですから、大暴落時に勝負をするならばETFより個別株だと思います。
あっ、あと大暴落時には不動産の新規購入もよいですね。
当面の資金欲しさに売り急ぐ人が増えますので、平時では絶対に買えない値段の物件がゴロゴロ出現する可能性がありますから。
今現在のようなイケイケの順張り相場でこんな夢のないことを言っているのは少数派だと思いますので、話半分程度に読んで頂ければけっこうです。
もう少し続きがありますが、時間がなくなりましたので続きはまた後日に。。
こんな記事も書いています。
投資の収益性は買った時点でほとんど決まっていると言えます。特に大きな金額の投資を行う時には、とにかく安値で購入することに集中する必要があります。
今現在のような株高の局面でもおすすめできるのがi-DeCOでしょう。また、VTはドルコスト平均法で積み上げるにはよい投資対象だと思います。