おはようございます。
訪日外国人数が右肩上がりで、2016年はついに2000万人を超えたというのは有名なニュースですね。
特に中国人観光客が急増しているようですが、今までほど爆買いはしなくなっているようです。
さて、訪日外国人数が増えることは日本の景気の起爆剤として期待されているようですが、今日は別の視点で考えてみたいと思います。
世界的にみて日本が年々貧しくなっている証拠が訪日外国人数に現れる
いやー、あらためて見ると見事な右肩上がりのグラフですね。
特に2011年からの伸び率がすごいです。これくらいのペースで株価が上がってくれたら嬉しいんですが(笑)
なぜこんなに急増したかを考えてみます。
バブル崩壊後の日本はインフレ率が0%前後の異常な社会
世界経済のネタ帳http://ecodb.net/country/JP/imf_inflation.htmlから引用
バブル崩壊後の日本のインフレ率は0%前後で推移しています。
2000年代はマイナスが当たり前で、2014年にアベノミクスの影響で短期的に2%台後半になりましたが、またすぐに落ち込んでいます。
要するに日本の物価はここ20年近くほとんど変わっていないということです。
日本に住んでいるとあまり実感しないですが、これは世界的にみると異常事態ですね。
米国のインフレ率はリーマンショックによる一時的な落ち込みはあるが、大体1〜3%前後
世界経済のネタ帳http://ecodb.net/country/US/imf_inflation.htmlから引用
米国のインフレ率は2008〜2009年にリーマンショックによる一時的な落ち込みはありますが、大体1〜3%で推移しています。
要するに米国の物価は少しずつではありますが、年々高くなっているということですね。
毎年海外に行っている人はあまり変化を感じないかもしれませんが、20年ぶりに海外旅行に行った人などはあまりの物価高にびっくりするのではないでしょうか。
訪日外国人数が増えたのは、以前よりも日本旅行が割安になったから
訪日外国人数が増えたのは、「以前よりも日本に割安で行けるようになったから」ですね。
日本では20年以上に渡って物価高がほとんど進んでいない一方で、諸外国(特に途上国)ではインフレとともに給与水準は右肩上がりに伸びていますから。
世界の国々が成長を続ける中で、日本だけが20年以上取り残されているイメージです。
昔は、海外の一般庶民にとって日本旅行は高すぎて行きたくても行けなかったわけですね。
それが今では逆転してきているということです。
東南アジアなどは今でも日本と比べると物価は割安ですので人気の旅行地ですが、年々割安感は減っていくということですね。行くなら今のうちでしょうか。
ハワイ好きの日本人には厳しい事実
逆に、日本人が皆大好きなハワイに行くのは年々大変になっているということです。
日本人の年収は横ばい〜微減にもかかわらず、円安+現地の物価高ですから。
あと20年もしたら、ハワイに行っても現地の物価が高すぎて何も楽しめないといった事態になっているかもしれません。
日本人にとって、海外旅行が一部の富裕層だけの贅沢になる日がいつか訪れるかもしれませんね。
私のような海外旅行好きには厳しいですが、そうしたら沖縄の離島にでも遊びに行きましょう。
関連記事です。
今後の超少子高齢化社会を考えると、日本株だけで資産形成をするのは容易ではありません。日本人にとってホームカントリーバイアスは致命傷になりえます。
このままデフレが20年続けば学資保険はありなんですが、そう簡単に20年後の世の中は読めませんね。