こんにちは。
最近自分の周囲の人を見ていると、断られることを異常に恐れている人が増えている気がします。
しかし、断られることを恐れるがあまりに気軽に他人に質問することができなくなり、人に聞けばすぐ分かることまで一から自分で調べだすと仕事の効率が大変悪いです。
ダメ元で思い切って聞いてみる方がよほど生産性が高いと思います。
悩んでいる暇があったらとりあえず聞いてみる癖をつける
自分でどれだけ長時間悩んでも一考に解決しなかった問題が、他人に聞いた瞬間に氷解することはしばしば経験します。
悩む中で学習できることもありますので悩んだ時間が全て無駄とは言えませんが、時間対効果が低い行為であったことは間違いありません。
人に聞くのをためらってしまうのはなぜでしょうか?
「こんな簡単なことを聞いて断られたらどうしよう」
「相手にとって常識的なことを聞いてしまったら、知識のないやつだと見下げられる可能性がある」
こういったことを心配してしまうからではないでしょうか。
専門性が増している現代社会において、一人が全ての分野に精通することは不可能
現代では専門性が高い仕事が増えていますので、一人の人間が全ての分野に精通することは不可能です。
一つの専門分野を身につけるのに必要な知識量や時間はどんどん増しており、各分野毎の垣根が高くなっています。
昔と違って「広く浅い」知識では通用しなくなってきているのです。
よって、なんでも自分でやってやろうと考えること自体が非効率ですし、それは不可能と考えるべきです。
特に、同じ会社の別の職種の人であれば、若手であっても気兼ねなくどんどん聞くべきでしょう。
サラリーマンである以上、目指すべきは会社全体の利益の最大化だからです。
私は、その日一日の患者の状況は看護師に、薬の最新情報は薬剤師に、今の自分の患者のADLについてはリハビリスタッフに躊躇なく質問します。
幸い、医者の場合は病院においてはチーム医療のリーダーに位置しますので、聞いて気分を害されたことはありません。
一度断れられたくらいで付き合ってくれなくなる程度の器量の人ならば、最初から付き合わない方がよいのです。
自分より若くても優秀な人ならば教えを請う姿勢が重要
2000年以降に成人を迎えるミレニアル世代と呼ばれる人たちは、日本においてはゆとり世代などと揶揄されることもありますが、優秀な人材もたくさんいます。
特に、自分が持ち合わせていない視点から物事を捉えていることも多く、彼らの意見を聞くことが参考になることも多いです。
ミレニアル世代は2025年には世界の労働者の75%にも及ぶと言われており、労働においても消費においても彼らの意向を無視することはできません。
自分の周りの人で持っていないような意外な取り柄を持っていたりしますので、彼らと話したり一緒に仕事をすることは自分の刺激にもなります。
仮に断られても何も失ってはいない
これは非常に重要な点ですが、断られた時点では何も失ってはいないということです。
結婚を申し込んで断られたのならば失ったものは大きいですが(笑)、少なくともビジネスにおいてはチャンスの窓はいくらでも広がっています。
断られても断られる前の状態に戻っただけだと考えるべきです。
聞いたタイミングや聞いた相手が悪かったのかもしれませんが、一度断られたからと言ってそれ以降他人に聞くのをやめてしまうのはもったいないです。
特に医者においては耳学問は非常に重要です。数年先に臨床医になった先生は、その分多くの症例(成功例も失敗例も含め)を経験しているからです。
そういった先輩からは教科書からは学べない生きた知識を学ぶことができます。
なお、私の医者としての知識の大半は耳学問で身につけたものです(笑)。
優秀な人ほど自分の時間を割いて親切に教えてくれる
全員とは言えませんが、私の経験上、優秀な人ほど自分の時間を割いて懇切丁寧に教えてくれることが多いです。
優秀な人は、教えることによって自分の知識も整理、ブラッシュアップされることを知っているからです。
ブログの執筆や質問への回答も同じことです。他人に教える時には、書き手は情報の正確性を嫌でも意識します。
特に、お金を巡る知識(税法など)は刻一刻と変化しますので、絶えず知識をブラッシュアップすることが欠かせないのです。
ブロガーの人なら分かると思いますが、記事を書いている途中で自分の知識の正確性が不安になり、それを調べていたらかなりの時間が過ぎ去っていたということはよくあります。
そういった意味では、ブログを書き続けることで自然と自分自身の勉強にもなるので一石二鳥かなと考えています。
こんな記事も書いています。
何事も継続できるか否かが成功の鍵であるという言葉に感銘を受けました。
「物が欲しい」という気持ちが「株が欲しい」に変わると、節約のスピードが格段に上がります。