こんにちは。
私は、就職においても株式投資においても、「今」人気のある業界や会社は選ばないほうがよいと考えています。
こう言うとただのひねくれ者と思われがちですが(笑)、一応それなりの根拠がありますのでご紹介します。
優秀な人材ほど「今」人気のある業界や会社を選びがちという罠
「今」最も人気がある業界や会社は入社時がピークである可能性がある
昔であれば、一つの会社を大会社に育て上げるのは2世代〜3世代にわたる大仕事でした。
現代では、1000億円レベルのビジネスを作り上げるのに必要な時間は急速に短くなっており、それはFacebookやYoutubeを考えてみれば分かります。
インターネットの普及によって、小資本で利益率の高いビジネスが容易に構築できる世の中になりました。
一方で、今最も繁栄しているように見えるビジネスであっても、10年後〜20年後にどのような状況になっているかは分かりません。
企業の栄枯盛衰のサイクルは年々短くなっているからです。
どんなに安定しているように見える大企業でも、一つのミスであっという間に倒産に追い込まれるケースが増えてきています。
そして「今」最も人気のある業種や会社は、就職した時がピークであることが多いことに注意する必要があります。
優秀な人材ほど引く手あまたであり、自分の望む業界や会社に入りやすい
就職の時には、優秀な人材ほど「今」最も人気がある業種や会社を選んでしまいがちです。
それは、優秀な人材ほど引く手あまたですので、自分の望む業種や会社に入りやすいからです。
学生として上位1%に入る超優秀者は、学歴社会という本流の中での競争を勝ち抜く力に長けています。
しかし、どんなに優秀な学生でも実社会に出て働いた経験はない(バイトレベルはあったとしても)わけで、「実社会に出てからは本流で争わない方が勝てるケースが多い」ことは簡単には理解できません。
そこで、「◯◯会社なら超一流企業だし、就職しておけば安心だろう」という気持ちになるわけです。
優秀な学生の親は安定志向が強いことが多く、周囲の声に乗せられてしまえばますますそういった会社への就職を検討することになります。
10年〜20年後も伸びる業界は?人工知能に取って代わられていないか?
超有名企業への就職を検討している日本のトップレベルの学生がこんな泡沫ブログを見ているとは考えにくいですが(笑)、数人は見てくれているものと仮定して少しだけアドバイスさせていただきます。
ポイントは、「今」ピークを迎えている、就職先としてすごく魅力的に見える企業への就職は慎重にということです。
もちろん、真の超一流企業であれば10年〜20年後も企業価値をどんどん伸ばしているかもしれません。
しかし、時間の流れが高速化している現代社会においては、どんなに優秀な企業でもピークを維持することは容易ではありません。
10年〜20年後、あなたがその会社に真に貢献できる年代になった時に、自分の入ろうとしている会社は繁栄しているか?といった目線を持つべきでしょう。
投資家目線では、「今」最も人気がある業種や会社には投資をしない
株式投資をやっている人にも上記の考え方は応用が可能です。
つまり、「今」最も人気がある業種や会社の株には近づかないということです。
私は学生に人気のある企業の株を購入したことはありません(笑)。
「過熱した市場には近づくな」という基本的なことです。
むしろ就活中の学生には良さが分からないような企業にこそ、本当に価値のある企業が眠っている可能性が高いです。
「まだ気づかれていない本当に価値ある分野はないか?」を常に探す習慣を
実社会に出てからの成功のポイントは、「本流の中で血みどろの争いをしない」ことだと思っています。
「まだ他の人が気がついていないが実は大きな価値がある分野はないか?」
普段の生活の中から思わぬアイデアが生まれることもありますので、常にこういったことを意識しながら日々の仕事に取り組むようにしたいものです。
また、株式投資においても自分の資産の一部(例えば5%程度)を上限として、少しは投機的な投資をしてみるのも面白いと思います。
次なるFacebookやYoutubeを1社でも開拓することができれば、比較的短期間に爆発的に資産を伸ばせる可能性があるからです。
もちろん、積極的にリスクを取りたくない人には全くオススメできませんが。
まとめ
「今」人気のある業種や会社への就職や株式投資は慎重に検討しましょう。むしろ近づかないのが正解と考えてもよいかもしれません。
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どんなに優れたアイディアであっても、時代の流れに乗らなければ誰からも理解されない可能性があります。
就活生に航空業界が人気のようですが、正直おすすめはしかねます。