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社会に出てからはレッドオーシャンを避けてブルーオーシャンで勝負する。日本だけでなく世界に目を向ける。

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レッドオーシャンとは、「競争の激しい既存市場」のことを指す言葉です。

神経内科で言えば、アルツハイマー病やパーキンソン病などの比較的メジャーな分野での研究、特に早期診断や治療法の開発などは典型的なレッドオーシャン。

世界の第一線の研究者たちがこぞって我先にと研究している分野であり、そこで勝ち抜くにはかなりハードルが高いです。

もちろん、レッドオーシャンを勝ち抜けば達成感や社会的な意義という面においてのインパクトは計り知れませんが、多くの人は勝ち抜くことができずにひっそりと退場していくのが現状です。

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 レッドオーシャンで戦うと、労力の割には報われない可能性が高い

勝率を高めるには、まだ誰も競争していない新たな分野「ブルーオーシャン」を開拓する必要があります。

自分は医者の中では努力家ではないため、できるだけレッドオーシャンは避けて生きていきたいと思っています。

なぜ、こんな話を書いているかというと、先日下記の話を耳に挟んだためです。

 

マレーシアには国全体で神経内科医が10人くらいしかいないらしい

これは先日耳に挟んだ話だが、マレーシアには国全体で神経内科医が10人前後しかいないとのことです。

日本には神経内科専門医は約5000名強います。

マレーシアの人口が3000万人で、日本は1億2000万人程度。

マレーシアは今後も人口は増加の一途が予測されている国であり、どう考えても神経内科医の供給が足りていない現状です。

神経内科の臨床医として生きていくならば、これこそが究極の「ブルーオーシャン」でしょう。

マレーシアで今後神経内科医の認知度が上昇し、国全体として医療制度が整ってくれば、マレーシアで神経内科医をやれば引く手あまたで高待遇で働けることは間違いなし。

人数自体が足りなくても、そもそも神経内科医の存在が認知されておらず、国民から必要とされていなければ意味がありません。

日本の医療がまだまだ恵まれていることを実感するエピソードでした。

 

日本だけでなく、世界に目を向けるとまだまだ生き残れるかもしれない

日本では、国の政策で医学部定員増、医学部新設を通じて、医師数が増加していくことは間違いありません。

数十年後には神経内科医の供給が大幅に増加し、今ほど高待遇で働けなくなる可能性は十分にあります。

今の臨床研修制度のままだと、都会から医師が充足していくことは間違いない。都会で競争が激しくなったらとりあえず地方に逃げるのも一手でしょう。

ただし、数十年後には高齢者の絶対数自体が減っていくことが確実であり、高齢者自体がほとんどいない過疎地帯というのも出てきそうです。

高齢者の絶対数すら減少し続ける社会、そこに向けて今から医師数が増加し続け、医者が供給過多になった場合にどう働くべきか。

そんな時でも、上記のマレーシアの話を聞くと、日本だけでなく世界に目を向ければまだまだ生き残れる道はありそうな気がしてきますね。

 

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