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いわゆる「普通」の医者はどうやって生きていくか パート4

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前回からの続き。

・アカデミアの道に進むなら一日でも早く大学院に進学するべき

・アカデミアの道は、教授や准教授など一定以上の立場まで勝ち抜けなければ負け。貧乏でも自分の好きな研究をやっていられれば幸せという人は別ですが。少しは家族のことも考えてあげよう。

・立場の低い医者(大学院生や客員研究員)から教授に向かって資源が集中していると考えてよい

・小中規模の私立病院で週4日+週1日ほかの病院で日勤バイト、というパターンが年収2000万円を狙える王道パターン。勤務医なのでリスクも低い。

これが今までのまとめでした。

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専門誌資格取得後のキャリア→開業医の場合 

今日は開業医について考えてみます。

開業医に関しては、ある程度以上成功すれば年収2000万円以上は楽に達成できます。

でも、自分は選ばない。なぜでしょうか。

 

開業医=あくまで自分の時間を切り売りするビジネスであり、健康リスクが大

それは、開業医は結局自分が頑張れば頑張るほど儲かるシステムだからです。

つまり、大きく稼ぐためには、それに見合った長時間労働が求められるというわけです。

自分(院長)が健康を害して働けなくなったら、他に代わりはいないので収入はぐっと落ち込みます。

このように自分やその家族の人生が、自分の健康に左右される確率が高くなるのはハイリスクです。

ましてや、若い時ならともかく、数十年後も熱意をもって朝から晩まで働き続けられる自信がありません。

 

それでも開業するならば設備投資を回収できる十分な期間を確保する

開業医は一般的には自分の専門分野の病気ばかり診ていられないし、最先端の医療に携わることはできなくなると考えてよいです。

やりがいという面でも向き不向きがあると思います。

それでも開業するならば、やはり40歳くらいまででしょう(親からの継承は除く)。

開業にはある程度初期の設備投資がかかりますので、あまりに開業するのが遅いと設備投資の分を取り戻せなくなる確率も高くなりリスクが高まります。

卒後10年目、遅くても15年目までには開業してしまったほうがよいです。

 

開業できるだけのビジネススキル、経営スキルが自分にあるか?

あとは自分にビジネスの才能、経営者としての才能が最低限あるかどうかは考えてみたほうがよいです。

クリニック内での人間関係のトラブル、患者からのクレーム対応など、勤務医だったらやらなくてもよいような事務仕事も増えるため、そのあたりがやれそうかどうかも考えておく必要があります。

あとは集客力のある立地かどうか、その地域の年齢層や患者層、周囲の開業医の数、その地域の開業医は成功しているか、などいろいろとチェックしておくべきポイントはあります。

これらをいろいろ考えてみた結果、仕事量やリスクのわりには稼げないと考えば開業しないのが正解でしょうし、それでも年収が高いのは魅力だとかんがえれば開業するのがよいでしょう。

自分の場合は勤務医とバイトやりながら、自分のやりたいことや家族と過ごす時間を確保するのが優先。

自由時間を犠牲にしてまですべてを医業に集中することはできないという考え、だから開業はしません。

でも、これだけいろいろな道を選べることができるわけだから医者は恵まれてるよね、とは思います。

 

次は医者の結婚についてです。続きはこちらから

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