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個人投資家が「為替」で勝負するのは厳禁

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おはようございます。

2021年10月頃までは「1ドル=110円前後」で為替レートは安定していましたが、そこから1〜2年のうちに「1ドル=130円〜140円」が当たり前になりました。

ロシアによるウクライナ侵攻や日本と先進諸国の金利差など様々な要因が考えられますが、ここまで急激に円安が進行するとは全く想像もしていませんでした。

FRBが大幅な金利引き上げを実行した一方、日本では金融緩和策が維持されており、日米の金利差が一気に拡大しました

これから円安がさらに進行する可能性は十分にありますが、必ずしも予測通りに動かないのが為替の難しいところです。

我々個人投資家としては、「為替で勝負するのは厳禁」と考えておくべきでしょう。

 

個人投資家が「為替」で勝負するのは厳禁

本日の記事の要点は以下の通りです。

1. 急激な円安に惑わされ、為替取引に手を出すのは厳禁

2. 個人投資家が実践すべきなのは外国株への長期分散投資

3. 為替の変動に惑わされず、投資先企業の長期的な成長を信じよう

以下1つ1つ掘り下げてみていきます。

 

1. 急激な円安に惑わされ、為替取引に手を出すのは厳禁

ここまで急激に円安が進行すると、「今のうちに外貨を仕込んで、さらに円安が進んだ時点で売却すれば簡単に利益が得られる」と考えてしまいがちです。

もちろん、今現在の各国の金融政策や金利の状況を考えた時に、さらに円安が進行する可能性は十分にあります。

一方、為替レートに影響するファクターというのは無数にあり、政府が下すたった1つの決定で流れが変わることも多々あります。

また、株式投資、特に長期投資であれば長期的な企業価値の上昇に賭けるプラスサムゲームと言えますが、短期的な為替取引はゼロサムゲームであり、儲けた人の裏には必ず損した人が生まれます。

よって、為替のプロではなく特別な知識を持たない我々個人投資家が絶対に手を出してはならないゲームです。

 

2. 個人投資家が実践すべきなのは外国株への長期分散投資

短期目線の為替取引は危険とはいえ、ここまで急速に円安が進行すると「日本円だけを長期ホールドするのも非常にリスクが高い」のも事実です。

では、我々個人投資家はどう対応すべきでしょうか。

これは、20年〜30年という長期スパンであれば最も高いリターンが期待できる「株式」を根気よく保有し続けることです。

それも、日本株だけでなく米国を始めとする外国株に分散投資し、外国株投資を通じて自分のポートフォリオの通貨の分散を図ることが重要です。

要するに、

1) 長期的に寝かせておける余剰資金はできるだけ「株式」に投入する

2) 日本株だけでなく外国株に広く分散投資することで為替を分散する

ことを心がければよいでしょう。

 

3. 為替の変動に惑わされず、投資先企業の長期的な成長を信じよう

為替の変動というのは、経済のプロであっても正確に読むことは困難であり、ましてや我々個人投資家が予測できるなどと間違っても考えてはいけません。

急激な円安によって外国株への新規投資を躊躇してしまう気持ちは分かります。

しかし、最も重要なことは自分のリスク許容度を正確に把握し、そのリスク許容度の範囲内で最大限外国株への長期分散投資をすることです。

そして、為替が変動しても株価が暴落しても「ぶれない投資」を実践するためには、自分が守るべきアセットアロケーションを明文化しておくことが重要です。

 

以下は一例に過ぎませんが、おおまかであったとしても、

・日本円:20%

・日本株:20%

・外国株:50%

・外国債券:10%

という資産配分を設定してしまえば、あとはそれを維持することにエネルギーを使うのみです。

各アセット(資産)の割合が大幅に乱れた時には「増えすぎた資産を売却して減ってしまった資産を購入する」というリバランスのみで対応可能です。

このように明文化しておくことで、思いつきのまま負ける確率の高い取引を繰り返すことがなくなり、長期的にみれば成功できる確率が高まります。

 

まとめ

急激に円安が進行すると心が惑わされますが、短期の為替取引はゼロサムゲームであり、素人が手を出してはいけません。

長期目線の株式投資で外国株にも投資し、その中で外貨建て資産を保有するのがよいでしょう。

 

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