おはようございます。
インデックス投資の王道を行くeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)ですが、知らない間に純資産総額が1500億円を突破していました!
(画像は楽天証券のホームページから引用)
つい2-3ヶ月前に1000億円を突破したという内容の記事を書いたばかりですので、あまりの速さに驚きを隠せません。順調すぎて怖いくらいですね。
株高の今、ポートフォリオ内における現金の役割を再考する
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はインデックス投資の王道
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はインデックス投資の最終兵器的な商品です。
これからインデックス投資を始めようと考えている方に、1つだけ金融商品を進めるならばこの商品になるでしょう。
極限までシンプルなポートフォリオを組むのであれば、
1. 現金(日本円)→無リスク資産
2. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)→リスク資産
だけで十分です。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の商品については冒頭の記事で紹介しましたので、本日はポートフォリオに占める現金の立ち位置について復習します。
ポートフォリオ内における現金の3つの役割
株高局面では時に軽視されがちですが、ポートフォリオ内の現金の役割を甘くみてはいけません。
ポートフォリオ内における現金の役割には、
1. 急に発生した支出への対応
2. 働けなくなった時の生活費の保証
3. ポートフォリオ全体のリスク調整
などが挙げられます。
日本国内に住んでいる限り、ほぼ日本円でしか物やサービスを手に入れることはできません。
よって、不測の事態が発生した時にはやはり「Cash is king」なのです。
なお、毎月の支出が少なければ少ないほど、ポートフォリオ内に占める現金の割合は小さくて済みます。
支出の小さい生活をしていれば、少ない現金でもより長い期間に渡って生活できるからですね。
ポートフォリオ全体のリスク調整の役割について
もう一つの現金の役割は、ポートフォリオ全体のリスク調整の役割でしょう。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は世界中の株式市場の1000銘柄以上に分散投資されているとはいえ、あくまで株式の集合体です。
個別銘柄のように倒産のリスクなどはありませんが、リーマンショックやコロナショックのように世界規模の暴落が訪れた時には減価は免れません。
私個人の意見としては、最悪のケースで為替込みで50%程度の下落を想定しておくべきだと思います。
50%の下落に耐えられる自信があるのであれば、不測の事態に備えて最低限の現金を手元に残し、大半を株式投資信託に投じるのがよいでしょう。
一方、「自分は25%までの下落しか耐えられない」と考えるのであれば、「現金 50:株式投資信託 50」などディフェンシブなポートフォリオを組むべきです。
このあたりは、長く投資を続けていると肌感覚で分かってきます。
初めのうちは少しディフェンシブすぎるかなという配分でちょうどよいかもしれません。
現金だけを保有し続けるデメリット
その一方、現金だけを保有するリスクも存在します。
それは、現金を長期保有していてもその価値は永遠に上昇しないことです。
ずっと日本国内に住んでいますと、バブル崩壊後は世界でも類を見ないデフレが続いており、物価があまり上がらないため認識しづらいです。
しかし、一般的に見れば、資本主義社会においてはマイルドなインフレ状態こそ健全な状態であり、物・サービスの価格は年々ゆるやかに上昇していくのが普通です。
もちろん、給料が物価やサービスの価格と比例して伸びればよいのですが、物価が上昇すればすでに手持ちにある現金の価値は相対的に下がっていくことになります。
つまり、今現在の100万円で手に入る物・サービスは、20年後の100万円で手に入る物・サービスと同じではありません。
そして、健全な経済状況であれば、20年後の現金の価値は下がっていく可能性が高いのです。
現金は無リスク資産ですので、使わない限り銀行口座内の表示される金額が減ることはありませんが、実質的な価値が目減りする可能性があることには注意しましょう。
つまり、「現金だけ」、「株式だけ」というのはいずれも適切ではなく、ほどほどにバランスよく保有するのが一番ということになります。
まとめ
株高の状況では現金の役割は軽視されがちです。
こういう状況でこそ、現金の価値を再考し適切なリスク管理の方法を学びたいものです。
【おすすめ本】
ジェイエル・コリンズ氏の『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』です。
本書では、若年世代の方はポートフォリオの100%を株式インデックスファンドで保有するよう勧めています。
私個人の意見としても、リスクが許容できるならばオススメの手法です。
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資産形成の方法というよりも、お金との適切な付き合い方・距離感について学べる本です。
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こんな記事も書いています。
資産形成の王道は「1. 家計管理→2. 余剰資金の最大化→3. 余剰資金で株式を買う」です。
資産形成の土台は貯蓄グセをつけることです。
土台が安定していればこそ応用が効きます。
無数にある投資信託の中で、頂点に位置するのがeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と全世界株式(オール・カントリー)でしょう。