Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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株価の底を読むことは不可能であり、買い足しルールを事前に定めよう

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おはようございます。

株式長期投資で成功するか否かは、暴落をチャンスと捉えられる心構えがあるかどうかによるところが大きいです。

ところが、頭の中では「暴落はチャンス」と理解していたとしても、実際にその場面に出くわすと事前のプラン通りに取引を進めることは容易ではありません。

人間の心理は刻一刻と揺れ動く相場と同様、大変揺らぎやすいものだからです。

よって、人間の心理状態や意思の力に頼らない仕組み・ルール作りが重要となります。

 

株価の底を読むことは不可能であり、買い足しルールを事前に定めよう

 

株式市場が不安定な時は将来に向けたチャンス

株式市場が不安定な時は「遠い将来に向けたチャンス」とポジティブにとらえましょう。

これまでの何十年間に渡る長期チャートを見ても、株価が数ヶ月〜数年間低迷することはあっても、それが永久に続くということはありません。

個別株の場合は倒産や上場廃止といった個別株リスクがありますが、きちんと適切な銘柄数に分散して株式を保有することで、個別株特有のリスクは低減することができます。

 

S&P500や全世界株分散投資などのインデックス投資の場合、真の大暴落だと回復するのに5年〜10年を要することがありますが、

それでも20年〜30年と粘り強く株式市場に居続けた投資家の大半は報われる結果になっています。

 

とはいえ、せっかく同じ銘柄を購入するのであれば「できるだけ安い時期に仕入れたい」というのが投資家心理です。

安い時期に仕入れるためには、群集と同じタイミングで同じ行動を起こしていては不可能であり、周囲が総悲観で誰も行動に移せないような時期に積極的に行動を起こす必要があります。

ところが、これが言葉で表すのは簡単なのですが、実行するとなると大変難しいわけです。

 

暴落の底は誰にも読めないことを知る

暴落の底を正確に読むことは不可能だと言うことを素直に認めることが重要です。

2020年春のコロナショックの時も、最適な買いのタイミングを伺っているうちに株価が上昇に転じてしまい、思ったほど買えなかったという方は多いのではないでしょうか。

 

以下が実際のS&P500の2020年コロナショック前後のチャートです。

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今になってこのチャートを振り返ってみますと、2020年3月の暴落は絶好の買い場でしかありません。

しかし、実際に暴落の中に身をおいている最中は、いつまで下がり続けるのか分からない恐怖心でそこまで大胆には動けないのです。

 

逆に、暴落の初めの方で一気に資金を投入しすぎて、本当の買い場が来た時には現金が枯渇しているというケースも考えられます。

株価が下がり続ける中で、投入できるキャッシュが手元にあるのとないのでは精神的な安定感が全く異なってきますから注意が必要です。

 

買い増しのルールをあらかじめ決めておく

では、我々個人投資家はどのように対処すべきでしょうか。

あらかじめ買い増しのルールを文章に書き起こし、そのルールに従って淡々と買い付けをすべきです。

その時の感情に任せて思いつきで取引をしないことが重要と言えるでしょう。

 

具体的には、

・株価が天井から10%下がったら、○○円投入

・株価が天井から20%下がったら、○○円投入

・株価が天井から30%下がったら、○○円投入

・株価が天井から40%下がったら、○○円投入

のように、段階的に投入する金額を決めておくのがよいです。

 

必ずしも10%刻みでなくてもよいので、細かく買い足したい方は5%刻みにするとよいでしょう。

インデックス投資の場合は、買い足す商品は必然的に決まってくると思いますのであまり悩む必要はありません。

一方、個別株の場合は、株価が下がった時に買い足したい銘柄をあらかじめリストアップしておくことが重要です。

手元資金には限りがある以上、銘柄数が増えれば増えるほど細かな買い足しは難しくなりますので、欲張らずに数銘柄程度に絞るのが適切でしょう。

 

まとめ

「暴落はチャンス」は真実ですが、暴落の底を正確に読むことは不可能です。

よほどの自信がない限り、機械的に買い足せるルール作りをしておくべきでしょう。

 

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