おはようございます。
投資を始めるうえで絶対に考えなければならないのは、自分がどういった戦略で戦うかです。
戦略を練らずに思いつきのままに売買を繰り返すとほぼ確実に負けることになります。
個別株投資かインデックス投資か、投資信託かETFか、日本株か海外株どちらで勝負するかなどいろいろと考慮すべき点はありますが、
その中でも最も重要なのは短期投資か長期投資かという時間軸の取り方でしょう。
私個人の意見としては、再現性を考えますと投資初心者の方ほど売買回数を少なくして長期投資にじっくり取り組んだ方がよいでしょう。
投資初心者ほど再現性の高い長期投資を軸にしよう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 短期投資と長期投資はどちらがよいのか?
2. 短期投資は売買にセンスが問われ、税金の負担が大きい
3. 長期投資はじっくりと腰を据えて取り組めば再現性が高い
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 短期投資と長期投資はどちらがよいのか?
短期投資と長期投資は一長一短であり、その両者の特性をうまく理解した上で最終的には自分に合った戦略をとればよいと思います。
しかし、一般論としては投資初心者が短期投資で利益を上げ続けることは非常に難しく、再現性を考えますと長期投資を軸に据えるべきでしょう。
コストが限りなくゼロに近い良質な投資信託やETFを活用すれば、投資初心者でも今すぐに始められることが長期投資のメリットです。
何十年かけてコツコツと取り組む姿勢さえあれば、基本的には長期投資の方が簡単と言えるでしょう。
VTやVTIなどの適切な投資対象を選び、あとはその商品を信じてずっとホールドし続ける握力があるかを試されています。
ところが、実際にはホールドし続けるというのが思いの外難しく、途中で株式投資をやめてしまったり別の投資対象へ浮気してしまう人が多いのも事実です。
長期投資というのは短期投資と比べて派手さがないため話題になることが少なく、周囲で一発で儲けた人の話などを聞くと心が揺らいでしまうのですね。
2. 短期投資は売買にセンスが問われ、税金の負担が大きい
短期投資は銘柄選択と売買のタイミングにセンスを問われます。
プロの機関投資家が集まる株式市場において、本業の片手間で投資している個人投資家が出し抜けるチャンスというのはあまりありません。
しかし、その一方で長期投資では何年もかけてようやく達成可能な利益というものが、短期投資ではガツンと一発で手に入る可能性があるのも事実です。
一度短期投資で成功しますと、その達成感、興奮というのは長期投資の比ではなく、同じ気持ちを味わうために短期投資にはまり込む人も多いです。
ただ、短期投資で毎回毎回勝つということは容易ではなく、基本的には長期投資を軸としながらよほどのチャンスと確信できる場面において短期投資を併用するのがベストだと思います。
また、短期投資は売買回数がどうしても増えますので、手数料や税金の支払い回数が増えるのは痛手ですね。
3. 長期投資はじっくりと腰を据えて取り組めば再現性が高い
株式投資においては、短期投資よりも長期投資の方が再現性が高くより万人向けと言えます。
短期投資では一瞬の売却タイミングの差によって利益の大半を失う可能性がありますが、長期投資で積み上げてきたものが一瞬で失われることは少ないです。
よって、1年の中で損益通算などをうまく活用しながら売却益にかかる税金を抑えるといった戦略も臨機応変に実践できます。
さて、株式長期投資で押さえるべきポイントは以下の通りです。
1. 最低でも10〜20銘柄に、セクターも適切に分散されているか?
2. 長期保有し続ければ成長がほぼ確実に見込めるポートフォリオになっているか?
1については、最低でも10〜20銘柄へ分散投資をすることで、2〜3の銘柄へ集中投資をする場合よりも、リスクを大幅に低減することができます。
逆に、個別株で50銘柄も100銘柄も保有することは、ポートフォリオの管理や業績チェックなどの手間を考えますと非効率です。
50銘柄も100銘柄も保有するのであればシンプルにインデックス投資で十分だと思います。
S&P500インデックスに投資をすれば、それだけで米国を代表する500銘柄へ分散されているだけでなく、セクターもまんべんなく投資できるわけですから非常に便利ですね。
まとめ
短期投資は一発でガツンと利益をあげられる可能性もありますが、再現性が低く初心者にはおすすめしにくい投資手法です。
基本的には長期目線でコツコツと投資に取り組むことをおすすめします。
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1. 頭を「からっぽ」にするレッスン
数あるマインドフルネス本の中で、もっとも読みやすく、シンプルで実践しやすい本です。
我々現代人は情報過多の時代に生きる
1日10分だけ自分ひとりで静けさの中に身をおく習慣を取り入れましょう。
瞑想に興味ある方におすすめの1冊です。
2. コード・ブレーカー
皆さんはCRISPR-Cas9というゲノム編集技術をご存知でしょうか。
2020年のノーベル化学賞を受賞した技術ですが、その精度は年々向上しており遺伝情報の一部をピンポイントで書き換えることも可能になっています。
生命科学に興味がない方でも絶対に知っておくべき知識です。
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日本人が日本だけに集中投資することも実は危険ではないかという話です。