おはようございます。
初心者の方が投資で勝つためには、インデックス投資のようにきちんと分散された株式を長く保有し続けることが重要です。
その際、基本的には「まとまった金額を市場に晒し続けること」が重要であり、規模が小さくては期待できる利益も少なくなります。
資産形成を始めたばかりで投資に使える現金が全くないという方であれば、まずは種銭作りから始める必要がありますので、投資タイミングは毎月の給料が入ったタイミングなど分散せざるを得ません。
一方、これまで投資はしてこなかったが、幸いにも手元にまとまったお金があるという方もいるでしょう。
その場合、「一括投資」には大変勇気がいりますが、初めにある程度まとまったお金を株式市場へ投入することが非常に重要です。
投資タイミングの過剰な分散は非効率になる
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. まとまったお金が手元にある人は初めに「ある程度一括投資」をしよう
これから投資を始める段階で、手元に1,000万円の現金があると仮定しましょう。
この現金を使ってどうやって株式投資を始めるかは意見が分かれるかと思いますが、投資を恐れるがあまり毎月20万円や30万円ずつチマチマ資金を投入するのはおすすめしません。
なぜかと言うと、自分の目標とするアセット・アロケーション(資産配分)に近づくまでに何年もの時間がかかってしまうからです。
仮に、「現金 50:株式 50」の資産配分を目指しているのであれば、理論上は初めに1,000万円の現金のうち500万円を一括で株式に投入し、理想の資産配分に近づけてあとはそれを維持することに力を注ぐのがベストです。
2. 暴落が怖くてもまとまった金額を市場に晒し続けることの重要性
明日の株価すらいくら上がるか下がるかは誰にも分かりませんが、分からないことはどれだけ考えても結局分からないので、考えるだけ時間の無駄です。
個人投資家が考えるべきなのは、明日の株価を予想することではなく、自分にとって最適な資産配分(アセット・アロケーション)です。
「現金 50:株式 50」と決めたのであれば、早めにこの資産配分に近づくようにしましょう。
とはいえ、初めに500万円もの大金を購入して、その直後に暴落に巻き込まれたら怖いという気持ちもあるでしょう。
この場合、投資タイミングを何回かに分けて理想の資産配分に近づけるのはアリだと思いますが、5年も10年もかけてゆっくりとやるのはあまりに非効率です。
株式投資、特にインデックス投資で重要なのは、短期的な株価を予測することでなく「まとまった金額の株式」を市場に晒し続けることで市場平均のリターンを得続けることです。
株高の局面でまとまった金額を投入するのは怖いという気持ちは分かりますし、分かったうえで分割投資するのはOKですが、理論上は非効率な点もあるということです。
3. 毎月の給与収入から積立投資をコツコツ継続しよう
上記のように、投資を始めるタイミングでまとまった金額をお持ちの方は、できるだけ早いうちに「理想の資産配分」に近づくよう資金を投入しましょう。
その後、毎月の収入のうち一定の金額を投資に回すよう努力し、自分が定めたアセット・アロケーション(資産配分)を維持できるようにしましょう。
この場合、売買時の手数料や税金を考慮しますと、ノーセルリバランス、つまり資産の売買はせずにキャッシュの追加のみでバランス調整するのがよいでしょう。
ただし、よほど大きく各資産のバランスが乱れた場合は、オーバーウェイトになりすぎた資産を売却し、アンダーウェイトしている資産を買い直すという形になります。
このリバランスは毎月のように細かく実施する必要はなく、せいぜい6ヶ月か12ヶ月に1度で十分だと思います。
それ以外に、暴落時に意識的にリバランスを実施することで割安になった資産(多くは株式)を機械的に購入することができますのでオススメです。
まとめ
インデックス投資では、まとまった金額を市場に晒し続けることが大変重要です。
リスク許容度を超えた投資はおすすめできませんが、自分の理想の資産配分を維持し続けることに注力しましょう。
【インデックス投資に関するおすすめ本2選】
1. 敗者のゲーム
チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』
私がインデックス投資を信じるきっかけになった一冊でもあり、絶対に読んでおくべき本です。
2. インデックス投資は勝者のゲーム
インデックスファンドの生みの親、ボーグル氏の書籍です。
インデックス投資が他の投資戦略と比較してどのように優れているかが事細かに解説されており、この本を読むと自信を持ってインデックス投資を継続できます。
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