おはようございます。
2022年に入ってから乱高下の激しい相場が続いており、心理的にも落ち着かない毎日ですね。
長期投資家にとってやるべきことは変わりませんが、毎日の株価の変動に右往左往してしまう方もいるでしょう。
初心者が思いつきで下手な取引をするくらいならば、毎月定額で積立投資を継続した方が良い成績になる確率が高いです。
このように、相場の上下動と関係なく毎月定額を積立投資することを「ドルコスト平均法」と言いますが、ドルコスト平均法は本来このような上下動の激しい相場でこそ本領が発揮されます。
ドルコスト平均法が本領発揮する相場が来ています
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. ドルコスト平均法はアップダウンの激しい相場で適する手法
2. 相場が下がった時に積立をやめてしまえばドルコスト平均法は無意味
3. 長期の順張り相場にもドルコスト平均法は弱い
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. ドルコスト平均法はアップダウンの激しい相場で適する手法
ドルコスト平均法とは、相場のアップダウンと関係なく、毎月一定の金額を積み立てる投資手法のことです。
詳しくは以下のページが参考になります。
ドルコスト平均法のメリットは、株価が上昇した時は購入する株数(口数)が減り、株価が下落した時は購入する株数(口数)が増えることで、極端な高値掴みを避けることができる点です。
また、投資信託であれば毎月定額の投信積立設定をしておくことで、自動的に積み立てられますから下手な売買を繰り返して失敗するリスクを低減することができます。
このように、投資に対して余計な手間暇をかけたくない方にとっては最適な投資手法の1つとなります。
2. 相場が下がった時に積立をやめてしまえばドルコスト平均法は無意味
このように、ドルコスト平均法自体は投資初心者にも取り入れやすい手法ですが、相場が下がった時にせっかくの積立をストップしてしまっては無意味です。
一時的な株価の下落に右往左往するくらいならば、株価など見ずに自分の目の前の生活に集中し、毎月定額が自動的に積み上がっていくのを放置しておく方がはるかによいでしょう。
理論的にはこれで間違いないのですが、実際に株価が下落しますと、日々のニュースやブログ、SNSなど様々な媒体からネガティブなニュースが毎日のように流れ込んできますので、言うほど簡単ではありません。
人間心理というのは、ポジティブなニュースよりもネガティブなニュースにより敏感に反応しやすいことが知られており、この人間心理との戦いこそ長期投資で最も重要なファクターとも言えます。
リスク許容度の範囲内で投資することを心がけていれば、暴落が来たからといって自分の目の前の生活が変わることはありません。
「暴落が来たらドルコスト平均法が本領発揮されるチャンスが来た」とポジティブにとらえられるくらいの心理状態になれればベストでしょう。
3. 長期の順張り相場にもドルコスト平均法は弱い
もう1つ、ドルコスト平均法は長期の順張り相場にも弱いことは知っておきたいところです。
我々がインデックス投資に取り組んでいる理由は、短期的な株価の変動は読めないものの、10年〜20年単位で見れば世界全体としては経済成長をし続ける見込みが高いからだと思います。
そのシナリオが信じられないのであれば、そもそもインデックス投資に手を出すべきではありません。
短期の値動きは読めないものの、長期的に見れば右肩上がりの成長を期待しているのであれば、手持ち資金に余裕のある方の場合、初めにある程度まとまった金額を投入する勇気も求められます。
ドルコスト平均法は上下動の大きな相場には強いですが、逆に長期の順張り相場には不向きであり、その場合は初めの段階での一括投資が適切です。
どちらに転ぶかは分かりませんが、後に後悔を残さないよう、初めにある程度の金額を投資し、残りをドルコスト平均法で積み立てるのが心理的に受け入れやすい投資法ではないかと考えます(必ずしも最善とは言えません)。
まとめ
ドルコスト平均法はアップダウンの激しい相場でこそ活きる投資手法です。
決して積立をやめることなく継続しましょう。
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