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つみたてNISAで購入した高コストの金融商品を売却すべきか?

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おはようございます。

弊ブログの読者から「つみたてNISAでこれまでに購入した高コストの金融商品の取り扱い」について以下のご質問をいただきました。

 

いつも有意義な情報を発信していただき、ありがとうございます。

拝見させていただいています。

自分は、30代前半独身で、インデックス投資をやって資産拡大を目指しています。

5年前から投資を始め、セゾン投資の「セゾン•バンガード•グローバル•バランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」に定額購入してきました。

最近になって、色々と投資の勉強をするなかで、信託報酬が、セゾン•バンガード•グローバル•バランスファンドが0.57%、セゾン資産形成の達人ファンドが1.35%と高いと感じるようになりました。

そのため、現在は定額購入をeMAXIS slim米国株式と、全世界株式に切り替えております。

お聞きしたいのが、現在つみたてNISAで購入したセゾン投信のものをどう扱うべきかということです。

非課税のメリットを受け続けるためにそのまま持ち続けた方がいいのか、売却して現在購入している方を追加で購入した方がいいか迷っております。

今年度分は、セゾン投信でのつみたてNISA開設のままなので、セゾン資産形成の達人ファンドを40万円積み立てる予定で、来年から切り替える予定です。

生活費や生活防衛資金の確保もできている状態です。

お忙しいところすいません。

回答していただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。

 

ご質問ありがとうございます。

つみたてNISAの枠は一度売却すると再利用できませんので、よほど高コストの悪い商品でなければ継続保有するのもアリだと思います。

どうしてもコスト差が気になるのであれば、相場のよいうちに売却し、特定口座で低コスト投資信託を購入し直すのもよいでしょう。

 

つみたてNISAで購入した高コストの金融商品を売却すべきか?

結論から申し上げますと以下の通りです。

1) セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドは悪くありませんが、信託報酬は一昔前の水準です

2) 今までにつみたてNISAで購入した分を売却する必要はありませんが、新規購入は控えるべきでしょう

3) ただし、信託報酬の差が気になるのであれば、相場の良い今のうちに売却し、特定口座でeMAXIS Slimシリーズを買い直すのも悪くありません

以下1つ1つ掘り下げてみていきます。

 

1. セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドの信託報酬は割高

ご質問者様がおっしゃる通り、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドの信託報酬は一昔前の水準であり、今現在のスタンダードからみると割高です。

よって、これからの新規購入は控えた方がよいでしょう。

今現在の水準としては、株式投資信託ならば0.1〜0.3%、バランスファンドならば0.2〜0.3%が目安となります。

信託報酬の1.0%の差というのは、単年ではあまり変わりませんが、長く保有し続ければし続けるほど大きな差となって蓄積してきます。

市場平均と比較して際立って高パフォーマンスのファンドでない限り、コストを意識した方が賢明でしょう。

 

2. つみたてNISAで購入した分は保有し続けても問題はない

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドもセゾン資産形成の達人ファンドも、つみたてNISAの対象商品ですので、保有し続けるだけで損をするような地雷商品ではない点は安心できます。

確かに、上記のように信託報酬が時代遅れという問題はありますので、これからの新規購入は控えるべきですが、つみたてNISAの分は保有し続けるという選択肢も残ります。

ただ、どちらかと言えばセゾン資産形成の達人ファンドよりもセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドで安定を取りにいった方がよいかもしれません。

今年一度でもつみたてNISAの枠で商品を購入していると、今年中はセゾン投信から乗り換えができませんので、私ならば40万円分、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを購入すると思います。

 

3. 信託報酬が気になるならばいったん売却もアリです

以上のように、セゾン関連の2商品、特にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは決して悪い商品ではありませんので保有し続ける選択肢もあります。

その一方で、今後数十年に渡って保有し続ける中で、信託報酬の差がどうしても気になるのであれば全売却して信託報酬の低いeMAXIS Slimシリーズのインデックスファンドへ乗り換えるのもアリでしょう。

その場合、一度利用したつみたてNISAの枠は再利用できませんので、売却資金で特定口座で買い直すことになります。

幸い、つみたてNISAが2018年1月から開始してまだ5年少々ですので、つみたてNISA枠で購入した金額は大きくありません。

もし低コストインデックスファンドへの乗り換えを検討するのであれば、早めの乗り換えがよいでしょう。

 

まとめ

信託報酬の差というのは、単年では実感しづらいですが、保有期間が長くなればなるほど大きな差となって現れます。

もし低コストインデックスファンドへの乗り換えをするのであれば、早い時期に決断した方が賢明です。

 

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2024年から始まる新NISAに向け、今から資金準備を進めている方も多いと思います。

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eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の信託報酬0.143%というのは、バランスファンドとしては驚異的な水準です。

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コストの差は保有期間が長くなればなるほど大きな差となって現れます。乗り換えを検討しているならば早めの方がよいでしょう。

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つみたてNISAでは、信託報酬の低い株式インデックスファンドを中心に運用することが鉄則です。

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