神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

楽天・バンガード・ファンドに「楽天VEA」が無いのは中途半端すぎますね。

おはようございます。

2017年の投資信託界にとって非常に大きなニュースが楽天・バンガード・ファンドの誕生でした。

投資家側から見れば、「本来のETFのコスト+0.1296%」でバンガード社の低コストETFを、日本円のまま・少額から買い付けることが可能となったのが革命的だったわけです。

第1弾として楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)と楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が発売されました。

その後、第2第として楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天VWO)が、第3弾として楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天VYM)が発売され現在に至ります。

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(画像は楽天・バンガード・ファンドのHPから引用)

 

楽天・バンガード・ファンドに楽天VEAが無いのは中途半端です

楽天VEAが存在しないのは中途半端

楽天・バンガード・ファンドに楽天VEAがないのは中途半端だと思います。

楽天VTの最大のメリットはこれ一本で世界分散投資が実現可能という点です。

しかし、デメリットとしては「時価総額加重」ベースで世界市場全体を買い付けることしかできない点が挙げられます。

このあたりは下の記事で詳細に解説しました。

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海外ETFでは、VEAはETF純資産総額でトップ10にランクインする人気商品の一つです。

その理由として、楽天VTIと楽天VWOに加えて楽天VEAがあれば

1) 楽天VT:米国

2) 楽天VEA:米国以外の先進国

3) 楽天VWO:新興国

へ自分の好きな資産配分で投資が可能となるからです。

特に、米国人投資家から見れば、「米国以外の」市場へ気軽に投資ができるVEAやVWOは非常に使いやすい商品なのでしょう。

これによって、PERやCAPEなどの指標を参考に、割安に放置されている市場の商品をその都度買い足すなどの戦略が実現可能ですね。

果たしてそれが最高のパフォーマンスを発揮するかは不明ですが。。

 

楽天VTIが楽天・バンガード・ファンドの主力商品であり続けることは疑いない

さて、冒頭の表を眺めてみますと、楽天VTよりも急速に純資産総額を伸ばしているのが楽天VTIです。

あっという間に100億円を超えてきました。

近年(特に2017年まで)の米国株式市場の好調さを受け、米国市場へ重点的に投資をしようとする投資家が増えていることが見てとれます。

また、米国株式市場にのみ投資をするインデックスファンドのラインアップがまだまだ少ないのも大きいでしょう。

今のところ、競合になりそうなのはiFree S&P 500インデックスくらいですからね。

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VTIとS&P500 ETFは過去のリターンから見てもほぼ同レベルにおすすめできる商品です。

となると、わずかながら信託報酬の安い(0.075%程度)楽天VTIの方が支持されるのは頷けます。

 

新興国株式インデックスに関してはeMAXIS Slim新興国株式インデックスが優勢か

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新興国株式インデックスに関しては、楽天VWOが優れた商品の一つであることには間違いありませんが、eMAXIS Slim新興国株式インデックスが強力なライバルです。

これら2つの商品はどちらも新興国株式市場に投資するファンドではありますが、連動を目指すインデックスが異なります。

 

1) 楽天VWO:

FTSE・エマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス

2) eMAXIS Slim新興国株式インデックス:

MSCI・エマージング・マーケット・インデックス

 

最大の違いは、「楽天VWOは韓国を含まず、eMAXIS Slimは韓国を含む」点です。

多くのインデックス投資家は、上記の2つの指数の細かい違いまで気にして投資をしておらず、ざっくりと「新興国株式市場」への投資という括りで考えている可能性が高いです。

となると、手数料が割安なeMAXIS Slimシリーズの方が今後も売れていく可能性が高いと考えます。

海外ETFではまだまだ替えのきかない低経費率(0.14%)を誇るVWOですが、投資信託界では苦戦を強いられるかもしれません。

 

日本では楽天VTと楽天VTIの2つが圧倒的に強そうです

日本においては、バンガードの数ある商品の中で、第1弾で発売した楽天VTと楽天VTIが圧倒的に売れ続けていきそうです。

楽天VWOを含め、これ以降に発売する商品は楽天VTと楽天VTIほどには売れないのでしゃないでしょうか。

日本人投資家には一本で世界分散投資を実現するVTは根強い人気がありますし、楽天VTIは小型株を含めて米国株式市場全体に投資ができる稀有な存在だからです。

また、日本ではMSCIコクサイインデックス連動型の投資信託が根強い人気を誇りますので、楽天VEAは売れる見込みが低いので商品化されないのかもしれませんね。

 

まとめ

楽天・バンガード・ファンドの商品ラインナップに楽天VEAがないのは、世界分散投資派からみると中途半端な印象です。

 

こんな記事も書いています。

VYMとHDVはどちらも高配当株ETFですが、構成銘柄やセクター比率、分散性からVYMが好みです。

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米国市場の小型株に集中投資したければ、IJRがおすすめです。

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過去のパフォーマンスでは、VTIの方がS&P 500 ETFを少し上回っています。個人的には、VTIを積極的に外す理由は乏しい気がします。

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