神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

株式100%のポートフォリオはありなのか?

おはようございます。

時々いただくのが、「株式100%のポートフォリオはありなのか」という内容のご質問です。

私は金融資産投資では株式100%で運用していますが、相場に大きな変調があった時に追加投資する分の余剰ドルを常にストックしています。

個人的な意見としては、投資用の待機資金をキャッシュで十分量確保してあれば、無理に債券を買う必要はない気がします。

とはいえ、債券には債券の魅力もありますので、そのあたりを考察してみます。

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株式100%のポートフォリオはアリなのか?

キャッシュの方が流動性が高く、バランサーとしての役割は高い

債券と言えど多少の値動きはありますから、キャッシュの方がよりポートフォリオの安定化作用は強いですね。

単にバランサーとしての役割を求めるならば、キャッシュでもアリでしょう。

また、キャッシュの流動性は最強ですから、思いついた時にすぐに買い付けできるのは大きな武器ですね。

債券もBNDやAGGのようなETFであれば、換金性は非常に高いですが、それでもキャッシュには勝てませんね。

 

少しでもインカムゲインを求めるならば債券投資

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ただし、キャッシュは一切のインカムを生まないのが弱点です。

ポートフォリオのバランサーとしての役割だけでなく、少額でもインカムゲインがほしい場合にはやはり債券投資でしょう。

ドル建てポートフォリオで運用している方ならば、BND/AGGかBNDXでしょうね。

米国債券に投資するBND/AGGは利回りが2.5%前後です。

BNDXの場合は、世界全体の債券市場に分散投資ができますが、利回りは2.2%とやや下がります。

好みの問題といってよいレベルだと思います。

 

投資のスケールが小さいうちは株式100%も可

投資のスケールが数百万円程度の場合は、株式100%でもよいかなと思います。

「キャッシュ+株式100%」の方がシンプルで管理しやすいのではないでしょうか。

 

一方、

・キャッシュだと無駄使いしてしまわないか心配

・待機資金をただ寝かせておくだけではもったいない

という場合には、BNDかBNDXを買っておくだけで値動きを幾分か抑えながらキャッシュフローを増やすことが可能です。

とはいえ、外国債券はあくまでリスク資産ですから、BNDやBNDXの場合、最悪のケースで5〜10%程度の値下がりは覚悟しておきましょう。

 

仮に半値になっても給与所得で補填できるか

株式100%での運用の場合、

・並の暴落:20〜30%程度の下落

・最悪のケース:50%程度の下落

を想定しておきましょう。

 

株式100%のポートフォリオが許容できるかどうかの1つの目安は、暴落時に自分の給与水準である程度補填ができるかどうかだと思います。

要するに、株式投資でどこまでリスクがとれるかは、結局インカムの多寡による所が大きいです。

インカムが多い人は、少々のトラブルがあっても給与から補填すればそれで済んでしまいますから全く気にする必要がありません。

また、インカムが大きい人は暴落時に躊躇なく追加投資をガンガンできますので強いです。

仮に1億円の株式を保有していたとしても、毎月の収入が10万円しかなかったら、株式100%で運用するのはかなりリスキーでしょう。

 

タネ銭の重要性はどれだけ強調してもしすぎることはない

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最近では少額でも投資が可能な環境が整っているから、タネ銭が貯まるまで待つ必要はなく、すぐに投資を始めればよいという意見もあります。

確かに、投資信託であれば100円から投資が可能ですので、少しでも投資経験を積むために今すぐにはじめの一歩を踏み出してみるというのは私も賛成です。

しかし、タネ銭を貯める努力をするのも同じくらいかそれ以上に重要だと思います。

 

堅実な投資法の場合、まとまった金額で運用をしなければいつまでたっても大きなリターンを得ることはできません。

重要なのはeMAXIS Slimを買うか、ニッセイを買うか、たわらを買うかという点ではなく、毎月の投資金額を1万でも2万でも増やすにはどうすればよいかです。

eMAXIS Slimでもニッセイでもたわらでも、同じインデックスに連動する商品なら大同小異です。

毎月の投資金額が3万円増えれば、数十年後にものすごく大きな差になります。

 

インカムが大きい、投資スケールが大きい人の方が選択肢が増える 

インカムが多い人、また、投資金額が大きい人の方が精神的にゆとりをもって、柔軟な戦略をとることができます。

投資金額が少ないとどうしても選べる選択肢が限られます。

「月1万円で投資をしたい」と言われても、「投資信託をコツコツ買ってください」としかアドバイスのしようがありません。

また、月1万円ならば株式100%に全部突っ込むしかないでしょう。

一方、「月20万円で投資をしたい」と言われれば、

ドル転してETFを買う、

一部で個別株投資をする、

ポートフォリオの一部で債券やREITを保有する、

といった選択肢が生まれてきます。

また、投資スケールが大きくなればなるほど配当再投資の効果が高まりますので、よりお金を増やしやすくなりますね。

 

まとめ

キャッシュポジションを厳密に管理できる人は株式100%もありでしょう。

キャッシュだと無駄使いしてしまわないか心配という方は債券を組み込むのも手ですね。

 

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