おはようございます。
先日、2月5日の米国株式市場の暴落の時にロボアドバイザーのサイトに解約申し込みが殺到し、一時アクセス不能になった事がニュースになりました。
ロボアドバイザーのサイトが機能停止、一時口座アクセスできず - Bloomberg
ロボアドバイザーの利用価値を理解しないままサービスを利用している顧客の相手をしなければならない企業側のスタッフの皆さん、本当にお疲れ様です。。
暴落時にロボアドバイザーに解約が殺到してサイトがアクセス不能に!
暴落の時にロボアドバイザーを解約するならば初めからやらなければよいのに。。
ロボアドバイザーが本領発揮するのは暴落時ですよね。
右肩上がりの相場ばかりが続くならば、誰も好き好んで1%という高い手数料を払いません。
口座にログインできなかった顧客からの苦情が相次いだようですが、こんな客を相手にしなければならない企業側も大変ですね。
長期的な視点に立てば、サイトにアクセスできずじまいであった人はラッキーということになります。
運良くアクセスできてその場で解約手続きをしてしまった人は確実に負け組です。
一時的な損失の多寡ではなく、そのマインド自体がすでに負け組
その場限りの損失の額でいえば、もしかしたらその場で解約した人の方が優れているかもしれません。
重要なのは一時的な損失の多寡ではなく、ロボアドバイザーは長期で利用して始めて価値が出てくるものなのに、短期的な利益を求めて利用してしまっている時点ですでに負け組ということです。
株式市場が少し暴落しただけで解約するならば、ロボアドバイザーでなくもっとそれに適した投資手法があるでしょう。
投資において重要なことは、自分の中で芯になる戦略を定め、その戦略を実現できる適切な手法を選ぶことです。
ただでさえ1%という割高な手数料を払っているわけですから、ロボアドバイザーは短期で見れば負ける確率は比較的高いですよ。
それでもこれだけ顧客を伸ばしているのは、長期的な視点で見れば1%の手数料分をアウトパフォームできる可能性が高いと信じるからですよね。
短期的に数%の損も許容できないならば株式投資など初めからやらない方がよいです。
せっかくのAIも使い手が悪ければ宝の持ち腐れ
いやー、本当にもったいない。
せっかくのAI(人工知能)も使い手が悪ければ宝の持ち腐れになるという格好の例ですね。
ロボアドバイザー自体がどれだけ優れていたとしても、結局は顧客の質が重要ということでしょうか。
投資上級者の中にも、ロボアドバイザーの運用手法を今後の自分の投資の参考にするために利用している方がいると思います。
そういう人にとって暴落時は恰好の勉強材料になりますから、まさか口座を解約しようとは思わないでしょう。
暴落時にロボアドバイザーはどんな挙動を見せるのか?、興味津々なはずです。
株式市場が一日暴落しただけですぐに解約に走る多くの顧客は、間違いなく投資初心者の方なのでしょうね。
AIがどれだけ成長しても、それに合わせて使い手の人間側も成長しないと無意味ということでしょうか。
ロボアドバイザーの最大のメリットは人間心理という最大の敗因を排除できること
そもそも、暴落相場で多くの人が負けるのは、何もしないのが正解の時に不必要に動いてしまうからなんですね。
その「余計な人間心理を排除できる」というのがロボアドバイザーの最大のメリットなのに、ちょっとの暴落があっただけですぐに解約するなんて・・・
こういう人はおそらく何回株式投資にトライしても勝てないと思います。
ロボアドバイザーをやると決めたならば、ロボアドバイザーを信頼して地獄の底まで付き合う決意をすることです。
ロボアドバイザーに入れたお金は初めから無かったものとして口座ページも開かない方がマシです。
毎月の自動積立設定だけして、後はひたすら日本円を稼ぐことに集中してください。
20年後くらいに答え合わせをすれば大きく報われている可能性が高いです。
こんな事態が頻発するようならば、ロボアドバイザーの開発者が不本意すぎて泣きますよ。。
まとめ
ロボアドバイザーを利用するならば、最低でも20年以上は利用し続ける強い意思が必要です。
ロボアドバイザーに短期の利益を求めるのは酷ですよ。
初めからそのように作られていないのですから。。
短期的な利益を求めるならばもっとそれに適した手法を選んで下さい。
こんな記事も書いています。
中途半端に投資の知識がある方が一番たちが悪いです。私の妻のように投資に全く興味がなければ、ひたすら放置プレイすることが可能です。そして、その方がパフォーマンスが良い可能性があるのが株式投資の面白い所です。
株式投資は短期で見れば最大50%くらい損をする可能性がありますが、長期的な視点に立てばプラスサムでよほどヘマをしない限り勝てるゲームです。途中が苦しくても最後に勝たせてもらえる可能性が高いから皆乗ってくるんですね。