神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

【書評】水瀬ケンイチ著『お金は寝かせて増やしなさい』はこれからインデックス投資を始める人には必読の書です。

おはようございます。

水瀬ケンイチさんの新著『お金は寝かせて増やしなさい』を拝読させていただきました。

本日は、そのレビューをさせていただきます。

水瀬さんのように、インデックスファンドの積立投資を約15年間に渡ってコツコツ継続し続けているというのは、簡単そうに見えて実は非常に難しいことです。

株式市場に長期間身をおいていると、インデックスファンドの積立投資というのは非常に地味であり、相場が良い時ほどつい他の手法に手を出したい誘惑にかられます。

そういった誘惑に打ち勝ち、コツコツ継続してきたからこそ圧倒的なパフォーマンスにつながっているのでしょう。

さて、書評にうつります。

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書評:『お金は寝かせて増やしなさい』はインデックス投資家ならば必読の書です

Amazonでの予約時点では、書籍でしか購入できないのかと思っていましたが、Kindle版も発売されていますね。

楽天Koboでも取り扱いがあるようです。

初めから知っていたらKindle版を購入していたかも・・・

やはりタブレット一つでどこでも読み返せるのは大変魅力的ですよね。

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

 

 

 

インデックス投資は徐々に普及してきているが、長期成績を公開した本は少ない

一番興味深く読ませていただいたのは、第5章の「涙と苦労のインデックス投資家15年実践記」です。

水瀬さんはインデックス投資を2002年から15年間に渡って継続されています。

最近でこそ、インデックス投資は一般の方にも徐々に普及してきましたが、15年前からコツコツ継続されているというのは素晴らしいの一言です。

インデックスファンドの積立投資というのは、せいぜい年平均数%のリターンを狙う投資手法です。

よって、短期的には大きなリターンを狙うことはできません。

 

2000年代前半には、日本にはまともなインデックスファンドがほとんどありませんでしたから、実践しようとしてもほぼ不可能だったのです。

参入時期が2002年ということですから、私よりも4年ほど早く投資を開始されています。

2000年代というのは経済的には本当に暗黒期で、その時期をひたすら耐えて乗り越えてきたからこそ2011年以降の爆発的なリターンにつながっていることがよく分かります。

いや、個人的にも本当にあの暗黒期は二度と経験したくないですね。

 

投資元本の大きさもやはり重要

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さて、見落とせないのは投資元本の大きさです。

実に、15年間で4000万円の元本を積み重ねています。

このタネ銭の大きさが、圧倒的なパフォーマンスに結びついているのは間違いありません。

15年で4000万円ですから、平均で年間250万円をインデックスファンドの購入にあてているということですね。

・どんな状況下でも毎月20万円ずつコツコツ積み上げてきた

・2011年以降のアベノミクスや世界的な好景気の波にうまく乗った

これがうまく組み合わさったことで+50%というパフォーマンスを叩き出すことができたわけです。

 

前半部分はインデックスファンドの積立投資について網羅的に解説されています

本書の前半部分では、

・インデックス投資をおすすめする理由

・リスク許容度を把握し、

・資産配分(アセットアロケーション)の考え方と便利なツール

・2017年現在、真におすすめできるインデックスファンド

・iDeCoやつみたてNISAの活用法

などについて一通り触れられています。

インデックスファンドの積立投資全般については、本書と下記のカン・チュンド先生の本を読めば一通り理解できると思います。

iDeCoやつみたてNISAにも触れられているのは投資初心者の人にはありがたいですね。

 

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)

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第4章は気持ちがぶれそうになった時に読み返したい言葉の数々

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インデックスファンドの積立投資は、投資が好きな人にとっては少々退屈すぎるのが弱点です。

人間誰しも自分のお金が増えているのか減っているのか、どうしても気になってしまいますから、時々証券会社の口座を覗いてしまいます。

・思ったよりも利益が出ていると、「今利益を確定すべきか?」

・損失が膨らみつつあると、「本当にこのまま保有し続けて大丈夫か?」

といった気持ちが生まれます。

インデックスファンドの積立投資というのは、そういった心理状態に打ち勝てるかどうかが20年後の成績を決めます。

手法自体はシンプルなだけに、まさに自分との戦いと言っても過言ではありませんね。

 

まとめ

15年間のインデックス投資歴の中で、特に初めの数年間はかなりメンタルを削られる場面も多かったのではないかと推察します。

日本人で、15年に渡ってインデックスファンドの積立投資を継続している人は非常に少ないと考えられ、そういった経験を共有できる点で興味深く読ませていただきました。

 

こんな記事も書いています。

カン・チュンド先生の下記の書籍もインデックス投資家には非常におすすめです。本書と合わせて読んでおくことをおすすめします。

www.churio807.com

 

これからインデックス投資を始める方には、下記の吊ら男さんの書籍もおすすめです。インデックス投資ブロガーから数々の書籍が発売される世の中になるとは、一昔前では信じられませんね。それだけ株式市場が好調という証でもあります。

www.churio807.com