Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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iDeCoで暴落時に集中投資をするには「定期預金→株式」へのスイッチングを活用する

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おはようございます。

iDeCoは原則毎月積み立てですので、タイミングを計っての集中投資はできないとお考えの方もいるかもしれません。

実際には、「普段は定期預金として現金を積み上げておいて、暴落時に資産のスイッチングをすれば集中投資は可能」です。

iDeCoのコンセプト上、集中投資をする方はあまりいらっしゃらないかとは思いますが、一応知っておいて損はないと思うのでご紹介です。

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iDeCoで暴落時に集中投資をするには「定期預金→株」へのスイッチングを活用しよう

ドルコスト平均法はベターな投資法だがベストではない

以前から申し上げているように、ドルコスト平均法による投信積立は初心者でもストレスフリーで実践できるおすすめ投資法です。

しかし、ベターな投資法ではあるものの、純粋にリターンだけでみればベストな手法ではありません。

iDeCoで最大のリターンを得ようと思ったら、やはり暴落時に逆張り集中投資が必要となります。

とはいえ、iDeCoの取り扱い商品の大半はインデックスファンドですので、逆張りしても個別株ほどの大勝ちは不可能です。

需要は少ないかもしれませんが、本日はその手法を検討してみます。

 

ステップ1. 普段は定期預金を積み立てておく

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普段は定期預金をひたすら積み上げます。

当然、定期預金であっても掛け金は全額所得控除になりますので、節税効果は得ることが可能です。

しかし、iDeCoのもう一つの大きなメリットは利益や分配金にかかる税金が非課税になることです。

このメリットを最大限に享受するためには、どこかで株式へのスイッチが必要です。

暴落時の集中投資の効果を最大限に得るためには、リーマンショック級の大暴落が来るまで、何年でもひたすら待ち続ける必要があります。

しかし、この「何もせずに待ち続ける」というのが思いの外難しいです。

私自身も「投資をしたい!」という誘惑に負けているため、現実的には毎月株式やREITのファンドをコツコツ積み上げています。

 

ステップ2. 暴落時に積み上げてきた定期預金を全て株式にスイッチする

次に、株式市場の暴落が来て自分がここだ!と思うタイミングで定期預金で積み上げてきた現金を株式クラスのインデックスファンドにスイッチします。

多くの場合、自分がここだ!と思ったタイミングが本当の底かは分かりませんから、何回かに分けてスイッチングするほうが安全と言えます。

大暴落の時も時間の分散は忘れずにということです。

こうすれば、理論上はドルコスト平均法でコツコツ積み上げるよりも大きなリターンを得られる可能性があります・・・が、正直言って上級者向きですね。

 

株高局面でこれからiDeCoを始める人には使える手法かもしれません

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なぜこのタイミングでiDeCoの集中投資に関する話題を取り上げたかというと、今現在が世界的に好景気・株高であり、iDeCoで投資対象となる株式ファンドもおおむね高値圏にあるからです。

数年前の割安な時期からコツコツ積み上げてきた人はそのまま継続すればOKかと思いますが、高値圏で新規参入する人は少し躊躇する相場かと思います。

そういった人は、少々手間にはなりますが、一部を定期預金に振り分けでキャッシュを積み上げておき、時期をみてまとめてインデックスファンドを買うのもありです。

とはいえ、「株式市場に全く参加しないのも機会損失が嫌だ!」という人は50%を定期預金、50%をMSCIコクサイに連動するインデックスファンドを購入するのも手です。

要するに、iDeCoでもキャッシュポジションをうまく活用することはできますよ、という話です。柔軟に考えたいものですね。

 

市場に参入するタイミングを選ばないというドルコスト平均法のメリットは得られませんが・・・

本来、ドルコスト平均法は市場に参加するタイミングを選ばないというのが大きなメリットの一つですので、その気軽さはこの手法では得られません。

iDeCoはあくまで年金ですので、原則60歳まで引き出すことはありません。

よって、短期的には損をすることがあっても長期的な視点で最後に勝てればOK!というのであれば、株高局面というのを気にせずドルコスト平均法でコツコツ積み上げるのもアリだと思います。

 

また、相場を読むのはベテランの投資家でも難しいです。

自分には今が底のように見えても、実際にはそこから先にさらに深い谷があったり、逆に自分の思惑とは逆に株価が上昇に転じることなどしょっちゅうあります。

自分には相場は読めないわ!という人は黙ってドルコストでOKでしょう。

 

iDeCoは節税効果を含めればほぼ確実に勝てる投資なので、大きく勝つ必要は少ない

そもそも、iDeCoは一定以上の所得がある方ならば、節税効果を含めると、長期のスパンではほとんど負ける可能性がありません。

そんなiDeCoで高リターンまで追求するのは欲張りすぎか・・・と思いつつ、逆張り・集中投資が好きな人もいるだろうと思い、本日の記事を書きました。

あくまでiDeCoの王道はインデックスファンドのコツコツ積立だと思います。

集中投資をするならばあくまで自己責任でどうぞ。

 

まとめ

純粋なリターンだけで考えれば、暴落時の集中投資はドルコスト平均法による毎月積立を上回ります。

iDeCoでも、平常時は定期預金を積み上げておき、暴落時に株式クラスへ資産のスイッチングを行うことで集中投資が可能です。

相場を読む力があればおすすめですが、やはり王道はインデックスファンドのコツコツ積立でしょうね。

 

こんな記事も書いています。

iDeCoやつみたてNISAなどの非課税メリットを最大限に活かして投資をしましょう。これらは国が与えてくれたプレゼントのようなものです。一般の方は、iDeCo→つみたてNISA→余裕があれば他の投資、という順番でOKだと思います。

www.churio807.com

 

今のような株高局面で過度に株式にポジションを取りすぎるのは危険性もあります。基本的にはキャッシュポジションを高めるべきです。しかし、そのような状況でも、iDeCoの枠内であれば節税効果がありますので投資の継続がおすすめできます。

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つみたてNISAを最大限に活用するには、夫婦2馬力で進めることです。いろいろ考えるのが面倒な人は楽天・全世界株式インデックスファンドを購入しておけばOKな気がします。

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