Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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『マンガーの投資術』を読んで、改めて現金ポジションと「座して待つ」ことの重要性を再認識した

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おはようございます。

私が毎日楽しく読ませていただいている、たぱぞうさんやはちどうさんのブログでレビューされていた『マンガーの投資術』という本。

 

www.americakabu.com

 

america-kabu.com

 

以前から読みたいと思いつつ読む時間がとれなかったのですが、久しぶりに時間ができたのでざーっと流し読みをしました。

本日はその感想と、本の教訓を今後の投資にどう活かすかを考えてみます。

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現金ポジションと「座して待つ」ことの重要性を再認識させられる本

マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について ( )

マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について ( )

 

 

 

今現在のような右肩上がりのイケイケの順張り相場においては、「何寝ぼけたことを言ってるんだ?」と言われるかもしれませんが、私がこの本を読んで一番印象に残ったのは、

・現金ポジションの重要性

・暴落が来るまで何年でもじーっと座して待つことの重要性

・勝負所が来た所で超優良銘柄に集中投資

です。

要するに、マンガーが言っているのは「超長期・逆張り・集中」投資の勧めです。

上記を何十年に渡って実行し続けたことで、バフェットやマンガーが平均点を大きく上回る成果を上げられたわけです。

しかし、普通の人には「本当の買い場が来るまで何年もじーっと待つ」ことができません。

簡単そうに見えて、実は一番難しい投資法なのかもしれません。

 

1000万ドルの現金をストックしておくのは無理ですよ・・・

一番印象に残った部分を引用すると、

金持ちになる秘訣は、投資の好機が訪れたときにすぐに行動を起こせるように、いつでも小切手口座に1000万ドルの残高を持っていることだ

です。

我々庶民の感覚からすれば、1000万ドルの残高があればすでに十分すぎるほど大金持ちでは?(笑)

マンガーの域には一生到達できそうにありませんが、私自身はいざという時のために1000万円は現金をストックしてあります。

暴落が来たら出動です。

 

今巷で大人気インデックス投資(積立)は70点の投資法に過ぎない

一昔前と比べると、日本の投資環境や、投資に関する情報(ブログ・本)は劇的に改善しており、我々個人投資家にとっては大変ありがたい状況になっています。

その中で、月に数万円程度から気軽に始められるインデックスファンドの積立投資を実践している方が多い印象です。

私個人は、株式投資を一般の方まで普及させたという意味で、インデックスファンドの積立投資は優れた投資法の一つだと思っていますが、一方で、これはあくまで70点くらいの平均点狙いの投資法であることも忘れてはなりません。

 

90点近いリターンを狙う人は、「平常時にはひたすら現金ポジションを高めて、大暴落が来た時に逆張り・集中投資」をするスタイルが最も勝率が高いと思います。

ただし、精神衛生上はものすごく健康に悪いですが。。

 

暴落が来るまで何年でも待つべきと頭では理解していながら、実践は大変難しい

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私の持ち株の中で、最も高いリターンを上げているのはリーマン・ショック後の2008〜2010年頃に購入した株です。

その後のアベノミクス相場に乗って、みるみるうちに資産額が増えました。

もちろん、購入銘柄をもっと厳選すればより高いリターンが得られたかもしれませんが、当時投資を始めたばかりの初心者の私でも、ただ買ってホールドしているだけで儲かったわけです。

要するに、結果的に参入時期がベストに近ければ、よほどの外れ銘柄を購入しない限り儲かるということですね。

 

上記の経験から、暴落が来るまで何年でも辛抱強く現金をストックし、勝負所が来たら集中投資をする方が理にかなっていることは十分に理解できます。

その一方で、株式市場が好調な時ほど、「周囲の人に乗り遅れたくない。株を買い付けたい」という気持ちが強くなります。

この心理状態とどう折り合いをつけるかが個人投資家の永遠の課題だと思います。

 

折り合いをつけるため、定期的なドル転と少額のインデックス投資をしています

今が長期的な順張り相場の最終局面なのか、それともこのまま堅調な相場が続くのかは私には分かりません。

一つ確実に言えることは、順張り相場の最終局面で急激に株式にポジションを取りすぎることが最も危険であるということです。

とはいえ、「ダウ平均が史上最高値を更新」や「日経平均株価が15連騰」というニュースを聞くと、自分だけ乗り遅れたくないという気持ちにもなります。

私自身は折衷案として、下記のように実践しています。

 

1) 勤倹貯蓄に励み、毎月の余剰資金を最大化する

2) 最大化した余剰資金を定期的にドル転する

・為替コストが4銭の住信SBIネット銀行を利用

・円-ドルの為替レートは最近は105〜115円程度のボックス相場ですので、いつ購入してもたいした違いはないと考え、機械的に買っています

3) そのうちの「一部」で2〜3ヶ月に一回くらいETFを買う

→2〜3ヶ月に一度なのは手数料負けしないため。少額でも購入することで満足感が得られます、ただそれだけ(笑)

 

本当は、買い場が来るまで3)を我慢できればバフェットやマンガーの域に到達できるのかもしれませんが、欲深い個人投資家には無理でした。

 

まとめ

現金ポジションと「座して待つ」ことの重要性を再認識させられる良本でした。

暴落に備えて現金ポジション(円・ドル)を高めつつ、定期的に少しずつETFの買付は継続しようかと思います。

 

マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について ( )

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こんな記事も書いています。

好況時には勤倹貯蓄に励んで現金ポジションを高め、暴落時にはその現金を利用して思い切った投資をすべきです。現金ポジションはずっと一定である必要はありません。

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投資の世界は%で動きますので、少額ではその旨味を十分に享受することができません。まずは、タネ銭を貯めて投資のスケールを大きくすることに集中すべきです。

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