Dr.ちゅり男のインデックス投資 

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金融商品はシンプル・イズ・ベスト。難解な金融商品にはろくなものがありませんね。

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おはようございます。

昨日、ドル建て生命保険の記事を書いていてふと思ったのですが、金融商品はその仕組が難解であればあるほどろくな商品がない気がします。

本日は、そのことについて考察してみます。

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金融商品はシンプル・イズ・ベストがキーワードです

金融商品はシンプル・イズ・ベストだと思います。

どれだけ説明文を読んでもその仕組みが理解できないような金融商品にはろくな物がありません。

逆に、本質的に優れた金融商品ならば、あれこれ手を加える余地がないとも言えます。

 

ETFやインデックスファンドはシンプルな金融商品の代表

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シンプルで分かりやすい金融商品と言えば、近年急速に広まっているETFやインデックスファンドでしょう。

シンプルに「◯◯国の株式市場全体に投資をする」、「先進国市場全体に投資をする」、「全世界の株式市場に丸ごと投資をする」という分かりやすさが投資初心者に好評を得ているものと考えられます。

要するに、満点はとれませんが平均点なら誰でも取れますよ、というメッセージです。

 

インデックス投資の場合、考えるべきことはシンプルで、

・自分が今後成長すると信じられる国や地域に丸ごと投資をする

・国や地域すら自力で選べないのならば、いっそ世界丸ごと投資をしてしまう

ということが誰でも可能な時代になったわけです。

 

商品自体がシンプルであればあるほど手数料を極限まで下げることが可能

ETFの場合は、一定以上の金額でまとめて投資をしないと手数料負けをしたり、為替レートを見ながらその都度外貨へ両替をする若干の手間がありましたが、インデックスファンドではその手間すらありません。

貯金代わりに少額から世界全体の株式市場に投資できる環境が整ったわけです。

 

そして、商品自体がシンプルであればあるほど、手数料を極限まで下げることができるため、将来的により優れた投資商品になっていくことが期待できます。

 

アクティブファンドを購入するくらいならば個別株で勝負したい

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アクティブファンドを購入するくらいならば個別株で勝負したいものです。

アクティブファンドには、あれこれ人の手が加わっているため、その分余計な手数料が上乗せされています。

その上、アクティブファンドの7〜8割はインデックスファンドにパフォーマンスが劣後しているわけですから、目も当てられません。

「他人の力におんぶに抱っこで平均点以上がとれるほど投資の世界も甘くはない」というメッセージですね。

 

損をした時に「なぜ負けたのか?」を分析できるよう、銘柄は自分で選びましょう

インデックス以上の成績を狙うならば、シンプルに個別株で勝負でしょう。

「自分が今後も成長を続けていく!」と信じられる企業にのみ集中投資です。

その際、自分で会社四季報や財務諸表を読んで企業分析をした上で、「これだ!」と納得できる企業を選ぶ手間を惜しまない方がよいです。

その手間を惜しむと、仮に損を出した時に「なぜ、今回は負けたのか?」と自分なりに分析することができないからです。

 

よほどベストな時期に参入しない限り、個別株投資が初めから100%うまくいく人は存在しません。

自分なりに根拠を持って銘柄選択をし、一つ一つの売買での勝ち負けの理由を明確にしていくことで、徐々にうまくなっていくことが期待できます。

アクティブファンドの場合、自分で一つ一つの銘柄選択をしていませんので、負けた時にその理由を分析して次に反省を活かすことが難しいです。

銘柄選びや勝ち負けの分析といった手間暇をかけるのが嫌だという人は、黙ってインデックス投資で平均点狙いに徹した方がよいと思います。

 

保険の多くは難解すぎてろくな商品がない

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保険の多くは、インデックスファンドやETF、個別株と比べると非常に難解な仕組みになっています。

特に、貯蓄機能や投資機能も兼ねた保険は、商品説明書自体がものすごいページ数で、よほど強い精神力と集中力を持った人でないと説明書を最後まで読み通すことすら困難です。

しかも、最初から最後まで気合いを入れて読み通しても、結局その内容が100%は理解できない物が多いです。

私の経験上、こういう分かりにくい金融商品にはろくなものがありません。

 

あれこれ人の手が加わった商品ほど手数料の高いダメ商品である可能性が高い

ここで注意が必要なのは、初心者ほど保険会社のセールストークで「保険だけでなく、貯蓄機能も投資機能もあれこれ付帯している商品の方がお得」と信じてしまいがちな点です。

保険会社の目的は、あくまで彼らにとって利益率が高い商品を売り込むことだということを忘れてはなりません。

説明書を読んでも一向に理解できないような金融商品は、あれこれ人の手が加わったがために、本来あるべき姿よりも複雑怪奇なものに作り変えられています。

人の手が加われば加わるほど手数料が割高になりますが、その手数料を負担しているのは確実に我々消費者です。

その点、保険としての機能に特化した「定期・掛け捨て」のタイプの物は、保険の中では比較的理解しやすいです。

こういったシンプルな商品を選ぶことに徹するようにした方が安全です。

 

まとめ

本当に優れた金融商品は、それ自体が優れているためシンプルであることが多いです。

欠点がある商品ほど、その欠点を隠すためにあれこれ人の手が加えられ、結果手数料が割高になってより投資妙味の低い商品になると考えられます。

 

 

こんな記事も書いています。

ドル建て生命保険の欠点として、1) 予定利率がS&P 500の平均リターンに劣後しており、そもそも投資妙味が低いこと、2) 為替リスクがある上に流動性が低い、ことが挙げられます。やはり保険は保険、投資は投資と使い分けた方が良さそうです。

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シンプルに、長期的な視点で価値が上がっていく可能性が高い国や企業に投資することを徹底したいものです。短期的には値下がりすることがあっても、20年保有すればほぼ確実に勝てそうなものは何か考えましょう。

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