神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

『逆説のスタートアップ思考』は起業家以外の方でも良いアイデアやビジネス戦略を学べる良書です。

おはようございます。

最近、日常業務とブログの執筆のためあまり本を読めていなかったのですが、先日の当直バイトで幸い一晩中コールがなかったので、まとめて読書をすることができました。

その中で印象に残った本だけ備忘録も兼ねてご紹介です。

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良いアイデアを得るためのヒントやビジネス戦略が学べます

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

 

『逆説のスタートアップ思考』は起業家以外の方でも、良いアイデアの得方やビジネス戦略など、勉強になる所が多い良書でした。

 

スタートアップとは何か

短期間で急速に成長する一時的な組織体のことを「スタートアップ」といいます。

近年、スタートアップを目指した起業が世界的に増えています。

特に、米国のトップレベルの大学のエリート層ほど、スタートアップを興して社会を自ら良くしていくべき」という風潮が強くなっています。

その一因として、スタートアップが成功するための仕組みや考え方が体系化されてきたことが挙げられ、それを解説したのが本書になります。

 

第1章 アイデア:「不合理」な方が合理的

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印象に残ったのは、「一見悪いように見えて実は良いアイデア」「他人から一見不合理に見えて、初めは賛成する人が少ないアイデア」が良いアイデアという点です。

 

また、難しいが社会的有用性が高い課題ほど、優秀な人材や資金が集まり、競合が少ないため達成がかえって容易になるという点も面白いです。

 

もう一点、「良いアイデアは人に説明しにくい」というのも印象的でした。

確かに、今では当たり前になったAirbnbやUberも、その発想自体はシンプルなものですが、20年前にそのアイデアを聞いた人ならば「そんなことあり得ない」と一蹴した可能性もあるでしょう。

 

第2章 小さな市場を独占せよ

スタートアップでは、まず小さな市場の独占を狙います。

そして、その小さな市場は今後の急成長が望める分野が望ましいといいます。

それを見極めるのが難しかったりするわけですが・・・。

 

その時、大事なのはスピードで、とにかく「素早く」独占してその状態を維持する仕組み創りが重要です。

小さな分野でも良いので、その分野では絶対にNo.1の座をつかむ必要があります。

このあたりは、先日取り上げたランチェスター戦略に通じるものがありますね。

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また、「競争すること」自体が負けであり、競争から抜け出ることを意識する重要性を主張しています。

そのためには、新しい価値・独自の価値を生み出す必要があります。

 

そして、戦略とは実践の中から生まれるため、何はともあれまず始めてみることが重要といいます。

これは、私も同感で、60〜70点がとれる見込みがたったらとりあえず始めてみて、やっていく中で徐々に改善していくことが重要だと思います。

 

第4章 運をコントロールする

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アイデア、戦略、プロダクト、実行力、チームの全てがうまくできても、「運」が欠けては成功しないと言います。

「運」はどうしようもないだろう、と思われるかもしれませんが、著者は「運」はコントロールできると主張します。

 

ナシーム・ニコラス・タレブの『ブラック・スワン』は非常に有名ですので読まれた方も多いのではないでしょうか。

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

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ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

 

 

著者は、起業家のリスクの取り方として、『ブラック・スワン』の中で提唱されているバーベル戦略を勧めています。

バーベル戦略とは、「極端に保守的な投資と、極端に投機性の高い投資を組み合わせ、中間のリスクは一切取らない」という戦略ですね。

85〜90%を保守的な投資にすることで安全性を確保しつつ、残りの10〜15%で投機性の高い投資をすることで、その部分でハイリターンを狙うというものです。

株式投資でも10%程度、投機性の高い銘柄を買ってみるのも面白いですね。

 

運をつかむには「安く・早く」何度も挑戦をすること

運は挑戦する回数に比例するため、一度あたりの挑戦を「安く・早く」することが重要といいます。

これは私も全く同感です。

一度に大きな賭けをして、取り返しのつかないダメージを負うことは絶対に避ける必要があります。

「失敗しても取り返しがつく範囲内の挑戦」を素早く何度も繰り返すことが、運をつかむために重要ということです。

挑戦回数が少なければ、運をつかめる可能性も下がってしまう・・・

完璧主義になりすぎないことも重要と言えるでしょう。

 

 

まとめ

・一見悪そう、不合理そうに見えて、実は良いアイデアを探す

・小さな市場をすばやく独占する

・完璧を目指さず、実践しながら戦略を練る

・小さな賭けを何度も繰り返すことで運をつかむ

このあたりを日常生活に活かしていきたいと思いました。

 

 

こんな記事も書いています。

人間一人でこなせる仕事の量というのはたかがしれています。一部の仕事は外注化して、自分でなければできない生産性の高い仕事に集中するようにしましょう。

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成功するか否かは、本人の才能や努力の要素はもちろんありますが、それ以上にうまく時流にのったかが重要だと思います。不適切な時期にどれだけ努力をしても報われない可能性があります。

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