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購入時価格からみた配当利回りという視点で配当収入を考えてみる

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おはようございます。

先日、危機的な状況においてのみ日本株でも勝機が訪れる可能性があることを記事にしました。

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投資の収益性は買値でほぼ決まるという記事を以前に書きましたが、その理由の一つに、暴落時には将来配当を得る権利を安値で大量に仕入れられるという点が挙げられます。

本日は、暴落時の集中投資とその後の配当利回りについて検討してみます。

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配当を得る権利をできるかぎり安値で買い集める

america-kabu.com

先日、米国株投資家の中では知らない人はいない、はちどうきゅうどうさんのブログで面白い記事を目にしました。

私自身は、キャピタルゲインを狙いつつ「購入時価格からみた配当利回り」を最大化する戦略をとっています。

 

株を購入する魅力の一つが配当であることは間違いありません。

たとえどんなに少額であっても、配当収入が手元に入ってくる時は未だに嬉しいものです。

ところが、配当を目的にやみくもに株を購入するのは費用対効果が悪いです。

どうせ購入するならば、できるだけ安値で配当を得る権利を最大限買い集めることを考える必要があります。

多くの方は、自分が購入しようとしている株のこれまでの配当利回りの推移を調べることはありますが、購入時価格から見た配当利回りという視点が欠けています。

私が2012年に投資をした電力株のうち、東北電力の例(一番うまくいっているチャンピオンケース)で考えてみます。

 

東北電力の例で考えてみる

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東北電力(株)【9506】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンスから引用

 

上の図は、東北電力の株価の長期チャートになります。

2011年3月の東日本大震災をきっかけに、それまで2,000円弱あった株価は急落し、1,000円を割り込むようになりました。

2012年に入ってからは民主党政権の原発ゼロ政策など電力危機の影響でさらに売り込まれ、最安時には400円台まで暴落しました。

私は、2012年の電力危機の時に東北電力の株を1000株購入しましたが、その平均購入株価は592円です。

幸運にも、かなり底に近い所で買うことができました。

2013年までは無配当でしたが、2014年から復配をしその後も増配傾向が続いています。

今現在の株価が1500円前後で、配当金が35円ですので、今購入すれば配当利回りは2.33%となります。

ところが、購入時価格(592円)から見た配当利回りに換算すると、5.91%に跳ね上がります。

 

購入時価格からみた配当利回りという視点で考える

米国株を見渡せば、配当利回りが2.33%以上ある企業はゴロゴロ存在していると思います。

しかし、インカムゲインにキャピタルゲインを組み合わせることで、購入時の価格から見た配当利回りはその2倍以上になる可能性があります。

これが、暴落時に集中投資をすることのもう一つのメリットと言えます。

 

近年否定されがちな日本株ですが、ある意味日本株でも高配当投資が可能であるとも言えるのではないでしょうか?

ただし、そういった投資が可能なのはごく一部の限られた期間だけですので、その時期を逸せず思い切った投資をすることが必要です。

 

問題点は、購入してすぐには成果が現れないこと

問題点は、購入した2012年から2014年までの約2年間は無配当ということです。

2年以上経過してから徐々に成果が出て来ることを考えると、相当気が長い人にしかおすすめはできません。

しかし、60万円弱を投資して年間35,000円が得られるのであれば、悪くない投資ではないでしょうか?(今後の株価や配当の推移によってかわりますが・・・)

もちろん、当時は東北電力自体が消滅する可能性も十分にあったわけですが、仮につぶれたとしてもせいぜい60万円の損失です。

不動産投資と違って借金を背負っているわけではないため、倒産してもせいぜい元本が消えるだけという点は株式投資の気楽な点です。

このあたりをよく考えて、魅力を感じるのであれば暴落時の集中投資を試みる価値はあるかもしれません。

 

 

こんな記事も書いています。 

投資において、人と同じことをやっていても人並みの成績しかあげられません。ときには根拠のある大勝負に出ることも重要でしょう。

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誰も手を出したがらないような悲観的な相場の時ほど、お宝が眠っている可能性があります。暴落時に備えてキャッシュを保有しておかないと、そういった時期に指を加えて見ているしかなくなります。

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