神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

他人の時間をお金で買う−仕事を外注化してより生産性の高い仕事に集中する

こんにちは。

日々医師として働く中で思うことは、「実際には医師でなくてもやれる事務作業」が日本の病院は多すぎるということです。

こういった業務はもちろん医師としての専門性は全く要求されず、やりがいも全くありません。

多くの医師が日常業務で疲れ果てた後に書類の山をこなしている現状を見てきました。

医師には過酷な受験戦争を勝ち抜いてきた人が多く、与えられた仕事は絶対に自分でこなさなければならないと思い込んでいる人が多いのが一因だと思いますが、そこから脱却することでより生産性の高い仕事に集中できる可能性があると思います。

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優秀な人ほど、「自分でやった方が速くて確実だから」という理由でなんでもやってしまいがち

世の中にはなんでも要領よくこなせてしまう優秀な人が一部存在します。

たしかに羨ましい限りですが、そういった人ほど「自分でやったほうが速くて確実だから」という理由でなんでも自分でやってしまいがちです。

専門性の高い職種の人ほど、「自分でなければできない仕事、他の人では代わりが効かない仕事」に貴重な時間を集中すべきです。

「自分でもやれるから」という理由でなんでもかんでも自分でこなしているうちは、仕事の生産性はどこかで頭打ちになると思います。

どれだけ作業を効率化したとしても、24時間という限られた時間の中で自分ひとりでこなせる仕事量には限界があるからです。

 

高度情報化社会においては、完璧さよりもスピード感が重要

冒頭の話題に戻りますが、書類仕事の山が医師のやる気を削ぐ一因であることは間違いありません。

日本においては、医者が書くことを求められる書類の数が多すぎるのです。

また、真面目な先生ほど全ての書類を完璧に仕上げようとするので書類作成だけで膨大な時間をとられることになります。

私は割と大雑把な性格ですので、書類仕事に完璧は求めずポイントだけ押さえたらとりあえず提出するスタンスをとっています。

95%の書類はそれで通りますが、一部の書類は不備があって返ってきます。ですが、私はそれでよいと思っています。

医療においてはミスが許されませんが、書類作成では少々のミスは後から修正すれば問題ないからです。

また、一度不備があって返却されてくると、その書類作成で絶対に押さえるべきポイントがわかりますので、次回からはより効率よく作成することが可能になります。

私は現代の高度情報化社会においては、正確性よりもスピードが重視されると思っています。

完璧さを求めるあまり書類の提出期限に遅れる先生が多いようですが、たとえ不完全でも期限内に出す方がよほどマシだと思っています。

 

外注できる仕事は外注化して、より生産性の高い仕事に集中しよう

そこからもう一歩先に進むためには、書類作成自体を外注化できないかという視点が必要です。

医師が作成する書類の内容をよく見てみると、カルテの情報を元に事務スタッフに下書きをしてもらって、医者がその内容で間違いがないか確認をする程度で済むものが多いことに気が付きます。

実際には必ずしも医師がゼロから作成する必要はなく、事務スタッフが作成したものに内容に間違いがなければ医師が自筆で署名するだけでよいのです。

 

とはいえ、いきなり事務スタッフに書類をタダ働きで作成してくださいと言ってもかなりの確率で断られます。

しかし事務スタッフは医師の業務を効率化するのも仕事の一部ですので、日々の外来業務の時から事務スタッフと仲良くして医師の仕事を理解してもらうことで、一部の書類作成を肩代わりしてもらうことが可能になります。

節約できた時間を医師としての専門性が高い仕事に集中させることで、より生産性の高い仕事をこなすことが可能になりました。

  

外注した仕事に完璧を求めてはいけない

外注した仕事に自分がやった時のような完璧な仕事を求めない方がよいです。

7〜8割方できていればOKかな、という気持ちで依頼をすれば頼んだ方も頼まれた方も気持ちよく仕事ができると思います。

むしろ重要なのはスピード感です。

仕事を外注された側はたとえ6割程度の完成度でもよいので、素早くレスポンスを返すと評価が上がるでしょう。

 

自分の仕事をできるだけ効率化するのは当然ですが、その後のステップとして「他人の時間をお金で買う」という発想は絶対に持っておくべきです。

よく本の著者紹介の欄に、

「◯◯会社の社長、兼コンサルタント、兼作家、兼不動産賃貸業オーナー、兼・・・」延々と10個くらい肩書が続く人がいるかと思いますが、もちろん本人が一人で全ての仕事をこなしているわけではありません。

本人はリーダーとして最も重要な決断を下すステップだけに関わっていることが多く、実務的な作業は優秀な部下たちがほとんど全て肩代わりしているのです。

仕事を外注化すればこなせる仕事量は際限なく増えることを証明していると思います。

 

まとめ

自分の仕事を最大限効率化した後のステップとして、他人の時間をお金で買うという発想を持っておくべきです。

 

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