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神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

今日のZIP!で放送された就職活動中の学生のテレビ取材をみて日本の危機を感じる件

今朝、日本テレビ系のZIPで就職活動生の取材をしていました。

そこでの発言の一部を紹介します:

「残業はストレスになるので、できるだけ残業がない会社を選ぶ」

「育休や産休がしっかりとれる会社を選ぶ」

「習い事をしているので土日休みは絶対必要」

「有給は規定通りにとれますか」

などなど。

就職する側が強気に出られる世相を反映しているのかもしれませんが、少なくとも私なら就活中にテレビでこれらの発言を平気でする学生を採用したいとは思いません。

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 就活生は就職することの意味をきちんと考えておく必要がある

ただ単に時代がかわったのか、電通の過労死自殺問題などの影響を受けているのか分かりませんが、心の中で思っているのは自由ですが実際の就職活動の場で上記の発言をしてはダメでしょう。

ましてやテレビで発言するなど、採用側が見ていたらまず採用されないと考えてもよいです。

 

上記の発言を医者がしたら就職するのはまず無理というレベル

これが医者であれば、

「平日の日中は働きますが、17時以降の残業はやりたくないです。夜間の当直はもちろんやりません。有給、育休はしっかりとらせてもらえます。習い事があるので土日の診療は患者さんが急変しようが一切しません」

・・・どう見ても雇ってもらえる病院がないレベルです。

自分がそのような働き方をしたら、病院全体にどのような悪影響を与えるか、周りのスタッフにどのようなしわ寄せがくるか・・・

まずそういったことから考える癖をつけましょう。

初めからそのような意識で医者をやっていてはまとめに成長することはないだろうし、医療事故などのリスクも高そうなので病院側としては絶対に雇いたくない。

 

スキルが未熟な若い時期のハードワークはある程度必要だと思う

企業に就職するということは組織の一部になるということであり、学生気分では許されないわけ。

正直、若い時のハードワークは許容されると思います。むしろある程度必要であると思っています。

入社したばかりで、一番若くてスキルがない人材が唯一勝てる見込みが高いのが体力でしょ。

同じ時間働いても成果が出せないのだから、多少長時間働くのは当たり前。会社が求めているのはあなた自身ではなく仕事の成果、そういうことです。

自殺者が出るレベルのサービス残業はもちろん問題ですがね。

 

少しは採用する側の立場になって考えてみたら?

採用する側の立場になって考えてみればすぐに分かります。

今から初めて職に就く立場であれば、

・その会社に就職したら自分は何を学ぶことができるのか

・就職したらどのような人達から何を教えてもらうことができるのか

・その会社で成功するために事前に学んでおかなければならないスキルは何か

・自分が就職したらどのような点で御社に貢献できますか

そういったことを質問・提案してくれる学生を求めているはずです。

 

まずは小さな仕事から確実にコツコツこなせることを証明しよう 

いきなり大きな仕事をさせてくれ、という学生もいるらしいが、それも到底ムリな話。

まだ一緒に働いて自分の能力を見てもらってもいない段階で、その人の能力を面接だけで信頼して大きな仕事を任せてくれというのは無謀です。

まずは小さな仕事をコツコツこなして自分の能力を認めてもらってから、大きな仕事を任せてもらうようにしましょう。

物事には順番がありますから。。

 

企業側からすれば、給料泥棒みたいな学生をひかないように必死だろう

企業側からすれば、お客様に最高のサービスを提供すること、それに貢献してくれそうな人材を探すために求人をしているわけです。

どうやったらお客様に最高のサービスを提供するために自分も組織の一部として貢献させてもらえるか、といった質問をしたらよいのに。

就職の場で、「残業はないか、育休はとれるか、土日は絶対休みか、有給はどうか」といった自分の都合ばかり聞かれることには正直うんざりしているでしょう。

就職の場でその程度の意識の人材が入社後に大きく成長することはありえない。

そのような人材を雇っても「給料泥棒」としか思えないような働きしかしてくれないことは目に見えていますので、企業としては地雷を踏むようなものですね。

 

他人のやりたくない仕事をする

就職した最初の頃は、「他の人がやりたくない仕事」を進んでやることが必須。

医者であれば一晩中寝られないような三次救急医療施設での救急当直。

自分も正直二度とやりたくないと思いますが(笑)、医者になって初めの数年間の経験が今に生きています。

みんながやりたい仕事は誰もが率先してやりたがるので、入社した時からそのような仕事は回ってきません。

皆がやりたがらない地味な仕事をまずはコツコツこなして成果を上げながらアピールしていけばいいのではないでしょうか

50歳で就職ならばあせるのも分かるけど、多くの人は22歳前後でしょ。初めの数年間は下積み、どんな業界でも一緒だと思いますよ。

 

自分にしかできない特殊なスキルを持っている人は別

ただし、組織の中で自分にしかできない特殊なスキルを持っている人ならば、最初に挙げたような発言をしてもある程度OK。

組織からすれば、多少わがままを言われてもその人に去って行かれたら困るわけですからね。給料も上げるだろうし、そういう人材は囲い込もうとするはず。

でも、多くの就職活動中の学生は多分強みになるような特殊なスキルなんて持ってないでしょ。

あと、一流の人はそもそも上記のような発言はしないと思うけど。以上。

 

こんな記事も書いています。

今から航空業界に就職したいとか、何を考えているのかさっぱり分かりません。

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全ての仕事を自分ひとりでやろうとしないことが生産性をあげるためのコツです。

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