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医者が加入すべき保険(医師賠償責任保険、生命保険)

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今日は医者が加入すべき保険について考えてみます。

まずは医師賠償責任保険。これは必須でしょう。

世の中の流れからして、医療紛争が今後減っていくことは考えにくいです。

誰でもインターネットで医療情報が得られる世の中になり、患者さん側の権利意識も年々高まってきています。

少しでも臨床に関わる立場にいるのであれば、医師賠償責任保険に入らないのは非常に危険だと思います。

加入するならば各学会で集団加入すれば2割引になるし、学会で入らなくても民間医局の医師賠償責任保険に加入すればやはり2割引になります。

1〜2億円程度の補償がついたプランで年4万円台なので、これはぜひ払っておきましょう。

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保険は入りすぎに注意。医者は高給取りなので妻子持ちなら生命保険は必要 

次に生命保険。これは補償が過剰にならないように注意です。

やりすぎると保険料が高くなるので、保険のせいで生活が逼迫することになります。

そもそも日本人は保険に入りすぎな傾向があるので、注意が必要です。

ポイントはあなたが仮に人生の各年齢で突然亡くなった場合に、本当に補償を必要としている人が誰で、どれくらいの額が必要かということ。

 

独身のDrのケース:両親の経済状況に問題なければ不要(多くの家庭で不要)

まずは独身の先生。あなたが死んでも後に残される妻や子供はいません。両親が生活に困っているというわけでなければ生命保険は不要です。

子供を医学部に入れることができた両親なので、まず自分たちの生活に困っている可能性はないと思います。

よって、独身の先生の場合は生命保険自体が不要となります。

 

結婚しているDrのケース:子無しか子持ちか、妻のスキルでかわってくる

結婚していて子供がいない先生の場合は、妻に自活できるだけのスキルがあるかどうかが問題です。

妻も医者の場合は自分で生きていけるので、生命保険は上記の場合と同様で不要。

妻が特に就職に有利なスキルを持たない専業主婦の場合、先生が亡くなったら妻の生活は破綻する可能性があるので、生命保険に入った方がよいと思います。

ただし、妻が実家に戻って親の庇護の元で生活できるという場合には生命保険は少額でもよいかもしれません。

 

ライフステージによって必要な補償額はかわっていく

では、生命保険が一番必要な時期はいつでしょうか。

それは、子供が産まれたタイミングでしょう。はっきり言って子供が社会的に自立するまでの教育費というのは馬鹿になりません。

よって、第1子が産まれたタイミングではある程度の額の生命保険をかけておく方が無難。

ただし、もし先生の親が開業医で大金持ちで、仮に先生が亡くなっても孫の面倒を責任持って見てくれる場合には不要になりますので、結局は家族を含めたトータルの資産状況をみて必要性を判断します。

自分の場合は、親がそこまで面倒をみてくれるとは思えませんし、そもそも期待していないので、生命保険には子供が産まれたタイミングで加入しました。

妻が医者の場合は、本気で働けば教育費を稼ぐことも可能なので、生命保険の額は削ってもいいかもしれません。

 

子供が自立した後は生命保険の必要性は下がる 

子供が社会的に自立した後は、基本的には生命保険はいらなくなってきます。

このように、ライフステージによって必要な補償額というのはかわってくるので、掛け捨て型の定期保険に入るほうが無難です。

最も入ってはいけないのは貯蓄機能を備えた終身保険だと思います。終身保険では、上記のライフステージにあわせた補償額の変更がなかなかできないからです。

そして、保険で貯蓄をするというのは最も愚かな話で、たいして儲からない上に、流動性の低い資産を抱え込むことになります。

保険で貯蓄するくらいなら投資をした方がよほどいいです。年とった時にインフレが進んで、円の価値が暴落していたらその貯蓄型保険にはなんの意味もありません。

貯蓄型の終身保険ではインフレヘッジできないので、非常に危険です。

 

ファイナンシャルプランナーの肩書にだまされないように

最後に、保険会社のファイナンシャルプランナーは、自分たちが儲かるプランを提唱してくることが多いから気をつけましょう。

保険のプロだと思って、彼らの言うことを全て鵜呑みにしないこと。

自分で考えることをやめたら人生終わり、そういうことです。

 

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学資保険の加入の是非について検討した記事です。保険機能のない学資保険は必ず元本以上になって返済されますので人気が高いようです。

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