神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

大学病院で教授の外来にかかっているから良い医療が受けられるとは限らない

権利意識の高い患者さんというのはどの病院にも必ずいます。

その最たるものが各地方の大学病院だと思います。

その病院の教授の外来にかかっていることを自慢話のように話している患者さんを時々見かけます。

しかし、教授の外来にかかっている=最高の医療を受けている、というわけでは必ずしもないと思います。

ただその地域で一番偉い先生に診てもらっているだけのことです。

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必ずしも臨床力が優れているから教授になるわけではない 

その理由は、教授は必ずしも臨床医として優秀だから教授になるわけではないからです。

論文実績や教育者としての実績は華々しくても、臨床医としての能力が必ずしも高いわけではありません。(もちろん、臨床の能力も非常に高い方もいます)

むしろ、若手〜中堅くらいの臨床医として脂が乗り切った時期で、熱心に診てもらえる先生の方が患者さんにとっては良かったりするわけです。

このあたりは一般の人は意外と分かっていないことなのかもしれません。

 

大学病院より市中病院に入院した方がハッピーなケースも多い

そもそも、大学病院よりも市中病院に入院したほうがよいケースもけっこうあります。

例えば、脳卒中(脳梗塞や脳出血)は市中病院の方がより迅速な治療を受けられるケースは多いです。

大学病院は神経難病とか脳腫瘍など、より専門的な領域に特化して力を入れていることも多いからです。

また、大学病院は組織が大きすぎますので、迅速に動くということが苦手です。

少なくとも自分の経験では、脳血管障害で大学病院に入院したいとは思いません。

むしろ、リハビリテーションが充実している病院に入院した方が幸せになれる気がします。

 

病院毎の特性を理解して、ニーズによって使い分ける柔軟性が必要

ただ、大学病院では最先端の検査や治療が受けられる、というのはおおむね間違っていないと思います。

やはり大学病院は設備面では市中病院を上回っていることが多いです。

しかし、世の中の病気の大半は、特殊な設備がなくても診断・治療可能なものが増えてきているのも事実です。

よほど頻度の低い難病、大学の設備でないと治療ができない病気の場合などに限って大学病院を利用するべきでしょう。

 

医局はダメ医者のプロテクト作用も併せ持っています

最後に、医局というのは能力や態度に問題のある医者でもある程度やっていけるように、面倒をみてくれる組織だと思っていいです。

だから、医局の庇護がなくなったらどこの病院でも雇ってもらえないような問題のある医者が大学病院にはゴロゴロいたりします。

もちろん優秀な医者も多いのですが、ダメ医者もけっこういる、そういうことです。

大学病院っていうのは医者の頭数が必要だから、優秀な人ばかりが集まるわけじゃないんですよね。

だから、大学病院で診てもらっているからひと安心っていうのは妄想にすぎないと思います。

 

こんな記事も書いています。

優秀な医者とそうでない医者には決定的な違いがあり、見るべき人が見ればすぐに分かります。

shinkei807.hatenablog.com

 

仮に自分が脳梗塞になったらどういった病院でどのような治療を受けたいか考察してみました。

shinkei807.hatenablog.com